「デザインの実績はきれい…」
「でも、うちのサービスの良さまで分かってもらえるだろうか…」
LPの依頼先を比較していると、こんな不安が残ることがあります。
特に、形のないサービスや、専門的な法人向けの商材では、写真を見せるだけでは違いが伝わりません。
「丁寧な対応」「豊富な経験」「柔軟な提案」。
どれも大切な強みですが、そのままLPに並べると、他社との違いが見えにくくなることもあります。
では、自社の強みを理解し、お客様に伝わる形にしてくれる相手かどうか。相談するとき、どこを見ればよいのでしょうか。
「丁寧に対応します」の先を聞いてくれるか
ここからは、法人向けの新人研修を提供する会社を例に考えます。以下の会社・会話・サービス内容は、説明のための架空の例です。
担当者が「うちの強みは、丁寧に対応することです」と伝えたとします。
この言葉だけでは、LPに何を載せればよいか、まだ十分には見えていません。もう少し会話を進めてみます。
制作者:「お客様から、特に助かったと言われるのはどんな場面ですか?」
担当者:「研修が終わった後ですね。配属先の上司が、新人に何を確認すればよいか分かるよう、振り返り用のシートを渡しています」
制作者:「研修を実施するだけでなく、その後の職場での指導にも使えるものがあるのですね」
担当者:「はい。ただし、配属後の面談まで代行するサービスではありません」
このやり取りで、「丁寧」の中身が少し見えてきました。
誰にとって助かるのか。
何をしているから助かるのか。
どこまで対応し、どこからは対応しないのか。
強みを理解するには、こうした具体的な場面まで確かめる必要があります。
初回相談ですべてを掘り下げてもらう必要はありません。ただ、「強みは何ですか?」という質問に答えて終わるのか、その言葉の中身も確認する進め方なのかは、見ておきたいところです。
自社の説明が、お客様の判断材料に変わるか
先ほどの研修会社なら、次のような書き方が考えられます。
【抽象的な説明】
丁寧なフォローで、新人の成長をサポートします。
【具体的な説明】
研修後の職場で使える振り返りシート付き。配属先の上司が、新人と確認する項目を整理できます。
後者は、何を受け取れて、どう使えるのかが分かります。
ただし、これをどの会社にも大きく打ち出せばよいわけではありません。
研修担当者が「配属後の指導を現場任せにしていること」に困っているなら、関心を持ってもらえる可能性があります。一方で、研修内容や講師の専門性を最優先で比較しているなら、先に説明する情報は変わります。
依頼先を見るときは、きれいな言葉への言い換えだけでなく、「誰の、どんな迷いに答える説明なのか」まで考えているかを確認してみてください。
「なぜ、その順番なのか」を説明できるか
強みを理解しているかは、LPに載せる情報の順番にも表れます。
たとえば、先ほどの会社が「新人研修を初めて外注する企業」に向けてLPを作るなら、読み手はこんなことを気にするかもしれません。
・自社の新人に合う研修なのか
・研修では何を扱うのか
・社内で準備することは何か
・研修後、職場でどう活用できるのか
この場合、会社の沿革を長く紹介する前に、対象者や研修内容を示した方が、読み手は検討しやすそうです。
相談時には、制作実績を見ながら、こんな質問をしてみるのも一つです。
「このページでは、なぜこの情報を最初に載せているのですか?」
「読み手が問い合わせる前に、何を確認できる構成にしていますか?」
過去案件には守秘義務もあるため、詳しく話せないことはあります。それでも、説明できる範囲で読み手や目的と結びつけた理由が聞けると、制作の考え方をつかみやすくなります。
契約前に、自社専用の構成案を一式作ってもらう必要はありません。まずは、どう考えて制作する相手なのかを確かめることが大切です。
良さだけでなく、条件も確認してくれるか
自社の話を肯定してもらえると、相談は進めやすく感じます。
でも、LPに載せる言葉には、確認が必要なものもあります。
たとえば「個別対応できます」という説明なら、何を個別に変えられるのか、基本のサービスに含まれるのか、対応できないケースはあるのかまで確かめておきたいところです。
先ほどの研修会社が、振り返りシートを渡すだけなのに「配属後まで手厚く支援」と書くと、継続的な面談なども含まれるように受け取られるかもしれません。
強みを大きく見せることを急がず、実際のサービスと表現が合っているかを確認する。そうしたやり取りも、自社を理解しようとしているかを判断する材料になります。
相談後に残しておきたい、3つのメモ
複数の依頼先と話したら、印象が混ざらないうちに、次の3点をメモしてみてください。
① 自社について、何を確認されたか
色や雰囲気だけでなく、お客様の困りごとや、選ばれている具体的な理由にも話が及んだか。
② 説明の理由に納得できたか
「こうすると良い」だけでなく、誰に何を伝えるためなのかが分かったか。
③ 認識の違いを確かめる機会があるか
構成・原稿の段階で確認できるか。事実と違う点や、言い過ぎた表現をすり合わせられるか。
同じ業界の制作経験も参考になりますが、それだけで決める必要はありません。
自社の話を聞き、分からない点を確かめ、読み手が理解できる形に整理してくれるか。
相談の中で、その進め方を見てみてください。
LPの構成や原稿から相談したい方は、こちらのサービスもご覧ください。