秋の夜長に、言えないお金のこと

秋の夜長に、言えないお金のこと

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朝の空気が、ひと息ぶん冷たくなりました。日の出の時刻が少しずつ遅れて、同じ時間に起きているのに外がまだ薄暗い、という日が増えています。庭先や街路樹の葉は、根元から順に色を手放しはじめます。あれは枯れているというより、冬を越すために余分な水分を抜いている最中だと聞きました。手放すことで、残るものを守っているのかもしれません。

この時季は、そうやって「静かに整えている」波動の方からのご相談が増えます。なかでも多いのが、お金のことを家族に切り出せないまま日が過ぎている、というお話です。

収入が変わったこと。貯金が思っていたより減っていること。親御さんの医療費や、きょうだいへの立て替え。あるいは、自分だけが負担している割合。言葉にすれば数分で済む内容が、何か月も喉の奥にとどまっていることがあります。

鑑定でそういう方の波動を拝見すると、お金そのものに重さが乗っていることは、実はあまりありません。重いのはたいてい、その話を出した瞬間に起こる「空気の変化」への予感のほうです。相手が黙り込む、責められたように受け取られる、誰かの努力を否定したことになってしまう。そこまで一瞬で見通せるからこそ、口を開けなくなります。これは気が弱いということではなく、場の流れを読む感受性が高い方に起きやすい現象です。

ただ、言わないでいる時間にも、少しずつ何かは積もります。ご本人はそれを「我慢」と呼ばれますが、波動の上では、我慢というより通路が細くなっているように映ることがあります。お金の話だけを避けていたつもりが、ほかの何気ない会話にも、わずかな遠慮が混ざりはじめる。そういう段階に来ている方が、秋には多く見受けられます。

もし今、切り出す勇気を用意しようとされているなら、その方向ではないかもしれません。勇気は出そうとすると余計に出にくくなるものです。それよりも、ご自分が本当は何を分かってほしいのかを、先にご自身だけが知っておく時間のほうが働きます。金額の相談なのか、ひとりで抱えていたことへの労いなのか、これからの方針を一緒に決めたいのか。全部まとめて伝えようとするから、入口が見つからないという場合もあります。

それが分かると、全文を話さなくても済むことがあります。「ちょっと先のことで考えていることがあって、近いうちに時間をもらいたい」。この一言だけでも、場は動きはじめます。本題はその次でかまいません。

今日お伝えしたいのは、まだ言えていないことが、あなたの弱さの証拠ではないということです。言えない理由のほうに、あなたが家族をどれだけ大事に見ているかが、そのまま出ています。順番が来れば、言葉は思ったより素直に出てくることがあります。

ご自分の中の整理が追いつかないと感じられるときは、プロフィールページもそのままにしてありますので、気が向いたときにご覧ください。
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