お返しでは軽くならない重さ

お返しでは軽くならない重さ

記事
占い
人からいただいた物を前にして、うれしさよりも先に胸のあたりが少し沈む、という声をうかがうことがあります。箱を開けたときには確かに喜んでいたのに、しばらく経つと、その物が置かれた場所を通るたびに気持ちが止まってしまう。そういうご相談です。

そして多くの方が、同じひとつの考え方にたどり着きます。貸し借りが釣り合っていないのではないか、同じくらいの物をお返しすれば軽さが戻るのではないか、という考え方です。

そう思われるのは、とても自然なことだと私は感じます。贈り物は目に見える形をしていて、値段も大きさも数えられます。数えられるものには、数えて釣り合わせるという解き方が合うように見えます。お返しの習わしも長く受け継がれてきましたから、そこに頼りたくなるのも無理のないことです。

ただ、お返しをきちんと済ませた方が、それでも重さが残ると話されることが少なくありません。ここに、取り違えられやすい一点があるように思います。重さの出どころは、物の値ではなく、その物に添えられた願いの向きです。

波動を見せていただくと、贈り物には二つの層が重なって感じられます。ひとつは物そのもの。もうひとつは、それを選んでいた時間に相手が抱いていた願いです。元気でいてほしい、忘れないでいてほしい、近くにいてほしい。願い自体は悪いものではありません。けれど願いには向きがあり、その向きが自分の進みたい方向と少しずれているとき、受け取った側は物ではなく「その願いに応える役」を抱えた感覚になります。金額をそろえても役のほうは返らないので、重さだけが残ります。

ですから、整え方も少し変わってきます。まず、お礼と約束を分けてみることをお勧めします。ありがとうは、いただいた事実に対して伝えられます。これからもそうしますという返事は、それとは別の話です。混ぜずに置いておくだけで、呼吸が深くなる方がいらっしゃいます。

次に、重さを感じたら、物の価値ではなく、この方は何を願ってこれを選んだのだろうと、一度だけ言葉にしてみてください。言葉の形になると、自分が引き受けたい部分と、引き受けなくてよい部分の境目が見えやすくなります。

それから、物の扱いを決める権利は、受け取った側にあります。いつ使うか、どこに置くか、役目を終えたと感じたときに手放すかどうか。贈ってくださった方の気持ちは、その物が今も残っているかどうかで測られるものではありません。

重く感じたこと自体は、感謝が足りない証ではありません。その関係を大切に思うからこそ、応えきれないかもしれないと感じ取れるのだと思います。私はそれを、誠実さのあらわれとして受け取っています。

ご自身の感じている重さの出どころを一緒に辿ってみたくなられたときは、プロフィールページに鑑定のご案内を置いていますので、気が向いたときにのぞいてみてください。
サービス数100万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す