小さな嘘が、胸に残るとき

小さな嘘が、胸に残るとき

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「大きな裏切りをしたわけではないのに、どうしてこんなに心が重いのでしょうか」。この問いを、私は本当にたくさんいただきます。言葉を選んで届けてくださる方の多くが、最後にこう付け加えます。たいしたことではないはずなのに、と。

波動を見させていただくと、胸のあたりに、小さな折り目のようなものが見えることがあります。破れでも傷でもなく、紙を一度だけ折って、そのまま伸ばせずにいるような形です。大きな嘘は、たいてい本人が覚悟を持って抱えます。覚悟のあるものは、重くても形が決まっているので、持ち方が分かります。けれど小さな嘘は、覚悟を用意する間もなく口から出てしまうので、置き場所が決まらないまま胸の内側に残り続けます。重さではなく、置き場所のなさが、心を疲れさせているのだろうと感じます。

多くの方がご自身を責める方向で考えてしまいますが、私が見させていただく限り、そこには責めるべきものより先に、守ろうとしたものがあります。相手を傷つけたくなかった。場の空気を壊したくなかった。弱っている自分を見せたくなかった。小さな嘘のほとんどは、誰かを騙すためではなく、誰かを、あるいは自分自身を、その場で守るために出ています。それは咄嗟に手が出て、割れそうなものを受け止めたのと同じ動きです。手の出し方が少し不器用だっただけで、動機そのものは冷たいものではありません。

ただ、守るために出した言葉であっても、心は正直なので、覚えています。覚えているから重いのです。重さを感じるということは、感覚がまだ鈍っていない証でもあります。本当に鈍ってしまった方は、こうして問いを立てることもなさらないでしょう。その重さは、あなたの誠実さが働いている音のようなものだと、私は受け取っています。

では、どうすればよいのでしょうか。すべてを打ち明けなければ軽くならない、という考えに進みがちですが、必ずそうなるとは申し上げません。打ち明けることが相手の心をかえって揺らす場合もありますし、関係の形によって、ふさわしいやり方は変わってきます。打ち明けるかどうかは、落ち着いてからご自身で選べることです。先にしていただきたいのは、もっと静かな作業です。

それは、自分の中で一度だけ、言葉にして認めておくことです。あのとき私は本当のことを言いませんでした、と、声に出さずに胸の中で置き直す。言い訳も、追加の反省もつけません。認めた瞬間に、折り目は消えませんが、折り目のある紙としてきちんと置けるようになります。置けるようになったものは、持ち歩かなくてよくなります。心が重かったのは、ずっと手に持ったまま、どこにも置けずにいたからです。

そして、次に同じ場面が来たときのために、ひとつだけ用意しておくと楽になります。本当のことを言えないときに使う、嘘ではない言い方です。今はうまく言えません、あとで話します、少し考えさせてください。こうした言葉は、守りたい気持ちを守ったまま、折り目を作らずに済みます。すぐには使えないかもしれませんが、用意があるだけで、胸の緊張は少しゆるんでいきます。

重い心は、裁かれるべきものではなく、ほどかれていくものです。あなたはすでに、ほどこうとして、この文章の前に立っておられます。

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