相談される人が、やらなくていいこと

相談される人が、やらなくていいこと

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相談を受ける時間が続いた日の夜、体が妙に重く感じられることがあります。たくさん歩いたわけでもないのに、肩や胸のあたりに澱みが残ります。私がそういう方の波動を見るとき、だいたい同じ形を見つけます。自分の分と、人から預かった分が、同じ場所に積み重なっているのです。

ここで多くの方が、もっとうまく聞く方法や、疲れない心の持ち方を探し始めます。けれども今必要なのは、おそらく足すことではありません。すでに持ちすぎているものを、いくつか降ろすほうが先だと感じます。

まず、解決しなくてかまいません。話を持ってくる方が本当に求めているのは、答えよりも、自分の声を誰かに聞いてもらえている状態であることが多いです。正しい道筋を示せなかったからといって、その時間が無駄になったわけではありません。

次に、相手の感情を自分の中に入れなくてかまいません。受け取ることと、引き受けることは別です。差し出された器を手で持つことはできますが、中身を自分の体に流し込む必要はありません。聞いている途中で、足の裏が床に触れている感覚を思い出していただくと、境目が戻りやすくなります。

それから、すぐに返さなくてかまいません。即座に反応できる方ほど、考える時間を自分に許していません。一晩置いてから返したほうが、言葉が静かになることもあります。

手放していいものもあります。ひとつは、「私が聞かなければ、この人は行き場がない」という前提です。優しさから生まれた思いですが、少し重たすぎます。相手には相手の歩みがあり、こちらが見届けなくても進む力が備わっています。その方の人生の結末まで背負う契約は、どこにも結ばれていません。

もうひとつは、頼られる自分でい続ける役目です。聞き役という立ち位置は、長く続けるうちに名札のように貼りついてしまいます。疲れているときは、その名札を外した時間を持ってよいのです。断ることが冷たさになるわけではなく、むしろ、無理をして聞いた言葉のほうが相手には届きにくいものです。

今夜ひとつだけ手放すとしたら、どれにされるでしょうか。全部でなくてかまいません。重さが少し減ったところから、ご自身の声が聞き取りやすくなるように思います。

ひとりで整理しきれない重さがあるようでしたら、プロフィールページにご相談の窓口を置いていますので、気が向いたときにのぞいてみてください。
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