刺さりやすい時期の、受け取り方

刺さりやすい時期の、受け取り方

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「前はもっと平気だったのに、最近は人のひとことがいつまでも消えません。私は弱くなってしまったのでしょうか」。この問いを、形を変えながら何度もいただきます。言った相手は軽い気持ちだったと分かっている。頭では理解している。それでも夜になると、あの言い方だけが残っている。そういう状態で相談の画面を開かれる方が、本当に多くいらっしゃいます。

まず申し上げたいのは、弱くなったのではないということです。波動を拝見していると、こういう時期の方は、閉じる力を一時的に手放しておられます。閉じる力というのは、外から来たものをどこで止めるかを決める働きです。それが緩んでいる時期は、人の言葉がいつもより奥まで入ってきます。けれどそれは壊れたのではなく、別のことに力を使っている状態に見えます。何かを決めかけている、環境が変わった、長く続いた役割を終えようとしている。そういう内側の作業は、自覚のないところで相当な量の力を使います。守りが薄くなるのは、その副作用のようなものです。

もうひとつ、よく視えるものがあります。刺さった言葉そのものより、刺さった場所が先にあったという形です。同じひとことを十人が聞いても、刺さるのはそこに元から触られたくない場所を持っている方です。「気が利かない」が刺さる方は、気を利かせることで自分の居場所を守ってきた時間をお持ちかもしれません。「のんびりしてるね」が刺さる方は、遅いことを責められた記憶をどこかに残しておられるのかもしれません。相手の言葉は、鍵ではなく、すでに開いていた扉を少し押しただけという感じがいたします。

ですから、ここで試していただきたいのは、言葉を忘れようとすることではありません。忘れようとすると、かえってその言葉を繰り返し手に取ることになります。そうではなく、残っている感じの正体を見に行っていただきたいのです。あのひとことで動いたのは、悔しさでしょうか、恥ずかしさでしょうか、それとも分かってもらえなかったという寂しさでしょうか。名前がついた瞬間に、言葉は相手のものから自分の内側の話に変わります。そして内側の話であれば、相手の協力を待たずに扱えます。

同時に、相手の言葉を全部引き受けなくてよいということも、お伝えしておきたいです。人の発言には、その方の疲れや焦りや、その日の体調が混ざっています。そこを分けずに受け取ると、相手の荷物まで一緒に抱えることになります。あのひとことのうち、自分に関係があるのはどの部分か。そう一度分けてみるだけで、肩のあたりが少し軽くなる方がいらっしゃいます。

この時期は、長く続くものではないように視えます。内側の作業が進めば、閉じる力は自然に戻ってまいります。それまでは、人と会う量を少し減らしても構いませんし、返事を一日遅らせても構いません。薄い守りのままで無理に外へ出ることが、一番こたえる過ごし方です。

ご自身ではほどきにくいところまで一緒に見てみたいとお思いになったときは、プロフィールページをのぞいてみてください。
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