断ったあとの、胸の重さについて

断ったあとの、胸の重さについて

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鑑定の場で、こんなお話をうかがうことがあります。誰かの頼みを断った。言い方も選んだし、理由もちゃんと伝えた。それでも電話を切ったあと、あるいはメッセージを送ったあとから、胸のあたりが重くなってくる。あの言い方でよかったのか、相手はどう受け取ったのか、そんな考えが夜になっても消えない。断ったこと自体を後悔しているわけでもないのに、なぜか自分が悪いことをしたような感覚だけが残っている。

同じかたちのご相談を、私は季節をまたいで何度もお聞きしています。お一人お一人の事情はまったく違うのですが、残っているものがよく似ているのです。

そうしたときに波動を見せていただくと、断った瞬間のことよりも、もっと手前が動いていると感じることがよくあります。断る前の、迷っていた時間です。応えられないとわかってからも、しばらく答えを出せずにいた。そのあいだに、ご自身のなかで相手の困りようを何度も想像している。断ったあとに残る重さは、断ったという行為から出ているのではなく、その想像していた時間がまだ終わっていない、そういう感じ方をすることがあります。

もうひとつ感じることがあります。罪悪感というかたちで残っているものの中身が、実はよく見ると「申し訳なさ」ではないことがあるのです。相手に嫌われたかもしれないという心配、関係が前と同じではなくなるかもしれないという不安、そういうものが混ざって、いちばん名前をつけやすい「罪悪感」として胸に置かれている。ご本人も、それを罪悪感だと思っている。けれど中身が違うので、いくら反省しても軽くならない。そういう構造を見せていただくことがあります。

それから、断れた人ほど重さが残りやすい、という傾向も感じます。断ることを軽く済ませられる方は、そもそも迷いません。迷った末に断った方は、その迷いのぶんだけ相手のことを考えていたわけですから、考えた分が残るのはむしろ自然なことなのかもしれません。重さがあるのは、あなたが冷たい人だからではないと、私は思っています。

もし今、あなたの胸にそういう重さがあるとしたら、それを消そうとしなくてもよいのかもしれません。消そうとすると、なぜ消えないのかという問いが増えて、かえって長引くことがあります。かわりに、その重さの中身を一度だけ見てみてください。申し訳なさなのか、嫌われる心配なのか、関係が変わることへの不安なのか。名前が変わるだけで、扱いが変わることがあります。

そして、迷った時間のほうがまだ続いているのだとしたら、それは終わらせてよいものです。答えはもう出しました。出したあとも考え続けることで、誰かが助かるわけではないのです。

ご自身では見えにくい部分もあると思います。よろしければ、プロフィールページも覗いてみてください。
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