制作会社に「重いので作り直しですね」と言われ、本当にそうなのか迷っている方は少なくありません。重いサイトの多くは、作り直さなくても直せます。この記事では、直せば済むサイトと作り直したほうがよいサイトの見分け方を順に説明します。
■ 答え:原因が「中身」なら直す、「土台」なら作り直す
先に結論です。写真や追加機能が原因なら直す、土台や作りそのものが原因なら作り直す。この順で考えると、むだな出費を避けられます。
■ 重くなる原因は4つ
WordPressが重くなる原因は、おおむね次の4つに分かれます。
1. 写真が重い(スマホで撮った写真をそのままの大きさで載せている)
2. 追加機能(プラグイン)が多い(使っていないものまで動き続けている)
3. 土台が古い(WordPress本体、見た目のテーマ、サーバーの動作環境が古いまま)
4. 作りが複雑(見た目を自由に作る編集ツールを重ねて、ページが膨らんでいる)
1と2は直せる原因で、3と4は作り直しを考える価値がある原因です。多くのサイトは、1と2を直すだけで体感が変わります。
土台については、WordPressの公式サイトが、WordPress 7.0で古い動作環境(PHP 7.2・7.3)への対応を終えると案内しています。何年も更新していないサイトは、速さだけでなく安全の面でも見直す時期に来ています。
■ 自分で試す5つの順番
作り直しを決める前に、次の順で試してみてください。半日ほどでできます。
1. Googleの無料の計測(PageSpeed Insights)で、スマホの速さを測って数値を控える
2. バックアップを取る
3. 使っていない追加機能を1つずつ止め、そのたびに表示を確かめる
4. 大きな写真を縮めて入れ直す
5. もう一度測り、最初の数値と比べる
バックアップより先に追加機能を止めないこと。 古いサイトほど部品が絡み合っていて、1つ止めると問い合わせフォームが動かなくなる、ということが起きます。
■ 作り直しを考えたほうがよいサイト
5つの順番を試したあと、次のうち3つ以上当てはまるなら作り直しを考える価値があります。
・試しても、スマホで待たされる感覚が変わらない
・テーマや追加機能の更新が何年も止まっていて、更新すると崩れる
・作った会社と連絡が取れず、中身を誰も把握していない
・スタッフが管理画面を怖がって、更新が止まっている
・実際に使っているのは「お知らせ」「写真」「問い合わせ」くらい
最後の項目は見落とされがちです。使う機能が少ないのに作りが大きいサイトは、直すより作り直すほうが、その後の更新も楽になります。
■ よくある勘違い
「作り直すと検索の評価がゼロになる」と心配される方がいます。古いページのアドレスから新しいページへ案内する設定をしておけば、評価はある程度引き継げます。反対に「直せば何年も持つ」と考えるのも早計で、土台が古いままなら、いずれ同じ問題に戻ります。
■ まとめ
・重さの原因が写真や追加機能なら、まず直す
・直しても変わらず、土台が古いなら作り直しを考える
・どちらの場合も、バックアップを取ってから手を付ける
更新しやすい新しいサイトへの作り直しを考えている方には、今のサイトを見たうえで進め方をご提案しています。
---
――――――――――
参考
・WordPress.org 日本語「PHP 7.2および7.3のサポート終了」(2026-02-27 公開、確認日 2026-09-24)
・Google「PageSpeed Insights」(確認日 2026-09-24)