1. はじめに
こんにちは。本講座に関心を持ってくださり、ありがとうございます。
公認心理師、臨床心理士で、カウンセラー歴20年の《すーせんせい》です。
これまで小中高校、大学、精神科クリニックなどで子どもたちの悩みに向き合ってきました。
子どものゲームスマホの「使い過ぎ」は、大きな社会問題になっているにもかかわらず、現在、有効な手段が乏しいように思えます。結果、多くの親が「使い過ぎ」を止めさせようと努力する中で疲弊しているという声が多く聞かれます。
これは、
• 研究が追いついていないため、専門家の間で意見が統一されていない
• その結果、親が「使い過ぎ」てはいけない根拠を示せない
• そもそも子どもは親の正論に耳を傾けない
という、三重の問題があります。
しばしば不登校や睡眠障害、視力低下などの健康被害の要因として語られることが多いゲームスマホの「使い過ぎ」問題ですが、本講座では脳トレで有名になった東北大学・川島隆太教授や日本医師会、日本小児科学会などの「成長途中で脆弱な子どもの脳への影響がある」という主張に基づき作成しました。
LINEなどSNSを含むネットリテラシー講座は、たまに学校で行うことがありますが、子ども向けゲームスマホ「使い過ぎ」予防講座は、私が知る限り皆無です。しかも本講座は、親が注意しなくても、子ども自身に危険を知ってもらうという画期的な内容です。
本講座 3つの特徴
1.親が注意しなくても、子ども自身が危険性を理解できる
2.専門用語ゼロで、わかりやすく解説
3.マンガ&アテレコで楽しく学べる
小学生3~6年生 361人を対象とした調査
・理解できた:95%
・使い方を見直そうと思った:84%
2. 物語について
(1)チャプター
①オープニング
②なぜやめられないのか?
③脳の仕組み
④睡眠時間、ハマりやすい人の特徴、やっても良い時間は?
⑤対策
⑥スマホの危険について(ユーチューブ、ライン・SNSを含む)
⑦エンディング、復習
物語は、ゲームが大好きでスマホが欲しい[少年]が、遅くまでゲームをしていたことで[お母さん]に怒られるところから始まります。反発した後に、[ナゾの博士]と出会うことになった[少年]は、物語の後半にルールに厳しい[お母さん]に感謝をして終わります。
・ゲームやスマホの脳への影響などの危険性について、子ども目線でわかりやすく伝えています。
・成長段階にある子どもが、ゲームやスマホとどのように向き合っていくべきか考えさせられる内容です。
・以上の内容にもかかわらず、笑いあり涙ありで、飽きさせず堅苦しくないようになっています。
(2)想定した[少年]のキャラクターなどについて
[少年]は小学4年生で、学校の先生の話を理解できるレベルを想定し、スマホを「欲しいが、まだ持っていない」設定にしました。「スマホを持ちSNSを使うと、たくさんの問題が起こり得る」と知ることで、簡単に「欲しい」と思わないようにしてもらうためです。
そのためスマホやSNSにまだあまり関心のないお子様には、ストーリー全体がピンとこない可能性があります。
逆に、既にゲームよりもスマホが大好きな子、特に中学生女子(早い子なら高学年)には合わない部分があります。後述のネットリテラシーを学ぶことをお勧めします。
※中高生向け《スマホの使いすぎ防止》動画を作成中です。関心がありましたら販売する予定です。
なおこの講座は、基本的に小学3年生で習う(4年生なら理解できる)漢字を使用しました。
3. 対象者
(1)対象年齢は小~中学生。この内、以下の条件を満たすお子様。
①「予防」できる段階。
具体的には、不登校(1か月間以上)、昼夜逆転、ケガになる程の暴力、のいずれも当てはまらない。
②親でない第三者の意見を聞いてくれる。集中して授業を受けられるお子様を推奨します。
(2)以下のお子様には、合わない部分があります。
そのままお子様に見せるかどうかの判断は、ご自身で内容を確認した後、行ってください。ただし、一般的には大人もあまり知らない内容が含まれておりますので、関係性や状態によっては一部分を伝えることには意味があります。
①高校生以上。
②中学生(早い子は小学校高学年)で、いわゆる思春期的な反抗期が強いお子様。
※本講座を見てくれそうですか?もしそうでないのであれば、ゲームスマホ依存よりも親子関係を再構築する段階だと思われます。(要望が集まりましたら、今後これに関する動画を作成中するかもしれません。)
ただし、親側が知識を持っておかれることをお勧めします。
③スマホ使用がメインのお子様。 (例えば、「推し活」のためにスマホが必要不可欠になっているお子様、または既にSNSのヘビーユーザー等。)
④SNSの使い方を含むネットリテラシーを期待される方。
※「小学生のスマホ免許」「中学生のスマホ免許」(どちらも遠藤美季 著、成文堂新光社)等をお勧めします。
⑤ひきこもり、長期間不登校のお子様。
※お子様が部屋にこもっていたり、ゲームスマホをずっとしている様子を見たりするのは、とても辛いと思います。しかし、優先順位の高いひきこもり、不登校の問題から手を付ける必要があります。お手伝いできずに申し訳ありませんが、本講座の対象となりません。福祉やスクールカウンセラー・教育相談センターに連絡をして、ご家庭だけで抱えることのないようにすることをお勧めします。また「CRAFT(クラフト)ひきこもりの家族支援ワークブック(境泉洋編著、金剛出版)」等の書籍もお勧めです。詳細は検索してみてください。
⑥ゲームやスマホを制限することで、命の危険の可能性がある場合。
※ゲームやスマホをすることで、辛く苦しい現実を忘れることで、何とかやり過ごしている子ども(主に中学生以降)もいます。 依存症臨床において「予防には事実を、回復には希望を」という言葉があります。本講座は予防レベルを想定したため、「厳しい事実を伝えることで追い込まれてしまう、希望が必要な依存症」レベルのお子様のご視聴は固くお断りいたします。
条件が細かくて恐縮ですが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
楽しく学んで、ゲームやスマホの「使い過ぎ」を予防できることを応援します。