「うちの商品、ラベルまで作る必要ある?」小さく始める人のパッケージの考え方

「うちの商品、ラベルまで作る必要ある?」小さく始める人のパッケージの考え方

記事
デザイン・イラスト
商品はできた。

まずは少ない数から、販売を始めてみたい。

けれど、容器や袋に貼るラベルまで
最初からプロに頼むべきなのか。

市販のシールで始めて、
売れてから整えるほうがよいのか。

まだどのくらい売れるか分からない段階では、
できるだけ材料や商品づくりに
費用を使いたいという方も多いと思います。

結論からお伝えすると、

最初から、すべての商品に
プロがデザインした
ラベルを用意する必要はありません。

ただし、

まだ手書きや簡単なシールでもよい場合と、
早めにデザインを整えたほうがよい場合は、
比較的はっきり分かれます。

今回は、小さく販売を始めるときに
ラベルをどこまで整えるべきか、
判断するための目安をお伝えします。

※この記事でお話しする「ラベル」は、
商品名や世界観を伝えるためのデザインラベルです。

販売時に法律上必要となる表示については、
デザインとは別に確認が必要です。

「まだ早いかもしれない」と感じる理由


ラベルを後回しにしたくなる理由には、
いくつかの共通点があります。

商品がまだ完成していない

中身のレシピや配合を調整している段階で、
見た目を決めるのは順番が違う気がする。

作る数が少ない

月に10個ほどしか作らないのに、
デザインを依頼するほどではないのではないか。

売れるかどうか分からない

まだ試作の段階で、
商品自体がこれから変わるかもしれない。

どれも、とても自然な迷いだと思います。

実際、この段階で箱や袋、タグまで
一度にそろえる必要はありません。

判断の分かれ目は「誰の手に、どのように渡るか」


ラベルデザインを整えるべきか考えるとき、私は

その商品が、誰の手に、
どのように渡るのか

を一つの目安にしています。

手書きやシンプルなシールから始めてもよい場合

・マルシェやイベントなどで直接手渡しする
・商品について、その場で説明できる
・まだ試作段階で、内容が変わる可能性がある
・まずは身近な方へ配り、反応を確かめたい

その場でつくり手自身が説明できるなら、
デザインラベルが担う仕事は少なくなります。

つくり手の顔が見え、
商品の背景を直接伝えられることのほうが、
強い情報になる場合もあります。

最初は市販のシールや、
シンプルな手書きのラベルから
試してもよいと思います。

ただし、食品など
法律上必要な表示がある商品は、
対面販売や小ロットであっても
別途確認が必要です。

デザインを整えたほうがよい場合

・ネットショップに掲載する
・委託販売や店舗で取り扱ってもらう
・贈りものとして選ばれることがある
・シリーズで複数の商品を展開する
・写真を使ってSNSで販売・告知する

つくり手がその場にいないとき、
ラベルが商品の説明役になります。

ネットショップでは、
写真の中の小さな面積で、

「どのような商品なのか」
「誰が、どのような想いで作っているのか」

を伝える必要があります。

なかでも、委託販売は
一つの境目になりやすいところです。

ほかのお店の商品と並んだとき、
つくり手に代わって
商品の魅力を伝えてくれるのが、
ラベルやパッケージだからです。

ラベルに入れる情報を、先に整理する


食品をはじめ、商品によっては
法律上表示しなければならない
内容があります。

食品の場合は、
名称・原材料名・内容量・期限表示
・保存方法などが代表例ですが、

実際に必要となる項目や表記方法は、
商品の種類や製造・販売方法によって異なります。

そのため、ラベルを制作する際は、

必要な表示内容を先に確定し、
文字が無理なく収まる面積を確保すること

が大切です。

表示内容が確定する前に
デザインを進めると、

あとから情報が増え、
限られた面積へ小さな文字を
詰め込むことになりかねません。

なお、表示内容の確認はデザイン
とは専門分野が異なるため、

Tina illustrationでは、表示文の作成や
法令に適合しているかの判断は行っておりません。

ご相談の時点ですべて
決まっていなくても大丈夫です。

デザイン制作を始めるまでに、
お客様ご自身で消費者庁の案内や管轄の保健所、
必要に応じて専門機関などへご確認いただき、
掲載する内容を確定したうえで原稿をご用意ください。

ご支給いただいた原稿をもとに、
必要な情報が読みやすく収まるよう、
デザインとレイアウトを整えます。

小さく始めるなら、順番があります


一度にすべてをそろえなくても大丈夫です。

私がおすすめしている進め方は、
次の順番です。

1.主力商品のラベルを1種類だけ整える

まずは、一番販売したい商品や、
今後の中心になりそうな商品を一つ選びます。

ここで、ブランド全体の
デザインの土台を作ります。

2.同じ形を使って、ほかの商品へ広げる

土台ができていれば、
色や商品名、モチーフを変えながら
シリーズ展開できます。

2点目以降は、ゼロから作るよりも
負担を抑えやすくなります。

3.箱・袋・タグへ広げる

箱や袋、タグなどは、
必要になったタイミングで追加します。

最初からすべてを用意しなくても構いません。

この順番なら、
最初にかかる費用を抑えながら、
販売先や商品の広がりに合わせて
少しずつ整えていけます。

Tina illustrationでのご相談の進め方

商品ラベルのご相談では、
まず次の3つを伺っています。

どこで、誰に販売するのか

対面販売、ネットショップ、委託販売など、
販売方法によって
必要なつくり込みの度合いが変わります。

シリーズで増える予定があるか

今後種類が増える予定があれば、
最初から展開しやすい形で設計します。

あとから一つずつ合わせるより、
はじめに共通するルールを決めておくほうが、
シリーズ全体をきれいにそろえられます。

必要な表示事項があるか

原材料や内容量など、
ラベルへ入れる情報を先に整理します。

そのうえで、

今つくるべきものと、
あとからでも間に合うもの

を一緒に分けていきます。

必要以上に、
すべてを一度にそろえる前提では
ご案内しません。

シリーズ展開の場合は、
ベースとなるデザインを共通で使用できるため、
制作内容によっては2点目以降の費用を抑えて
ご案内できることもあります。

中身のよさを、手に取る前から伝えるために


商品づくりに
時間をかけてこられた方ほど、

中身のよさが、見た目だけでは
十分に伝わっていない

ということがあります。

ラベルは、商品を必要以上に
よく見せるためのものではありません。

つくり手が込めた想いや商品の魅力を、
手に取る前から伝わる状態に
整えるものだと思っています。

まだ商品が完全に
固まっていない段階でも大丈夫です。

・どのような商品か
・どこで販売する予定か
・今後、何種類くらい展開する予定か

分かる範囲で添えて、
見積もり相談からご連絡ください。

今ラベルを作るべきかどうかを整理するところから、
一緒にお手伝いいたします。


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