「AIで仕事をラクにしたい」と思ったとき、最初につまずくのはツールの使い方ではなく、
「そもそも、何を頼めばいいか分からない」
というところです。
Claude CodeやChatGPTの使い方を覚える前に、「AIに頼みたい作業」を1つだけ決めておく。
これだけで、最初の1時間でできることが大きく変わります。
この記事では、私が実際に自動化してきた作業をもとに、「自動化しやすい作業の見分け方」と「頼む作業を1つに絞る質問」をまとめます。
自動化しやすい作業には、3つの共通点がある
1. 毎回、同じ手順でやっている
2. 始まりと終わりが、表やファイルになっている
3. できあがったものを、人が見て確かめられる
この3つがそろっている作業は、AIに頼みやすいです。
私が実際に自動化してきた作業
非エンジニアの私が、AIに手伝ってもらって作ってきたものの一部です。どれも、上の3つにあてはまります。
・シフト表づくり:希望休や連続勤務の上限などの条件から、月のシフト案を自動で作ってExcelに出す
・スプレッドシートの自動化:職業訓練校向けに、Googleスプレッドシートの作業を自動化するツール(GAS)を作って納品
・記録簿への転記:学習管理システムの情報を、記録簿へ自動で写す
・ブログの点検:リンク切れなどを自動でチェックする
・営業リストの確認:会社の公式サイト・代表電話を探して表にまとめる(49社で試して、最後は人が確認しました)
共通しているのは、「人が毎回、画面を見ながら同じ手順で写したり、数えたりしていた作業」だということです。
逆に、最初は向かない作業
・判断の基準が人によって違う作業(例:クレームへの返事の内容を決める)
・毎回やり方が変わる作業
・間違えたときの影響が大きい作業(お金の支払い、個人情報、外部へのメール送信など)
こうした作業も、AIに「下書き」や「確認の補助」を頼むことはできます。ただ、最初の1つには選ばないほうが安全です。
頼む作業を1つ決める5つの質問
紙に書き出すつもりで、思いつく作業を1つ選んで答えてみてください。
1. その作業は、週に何回、1回に何分くらいかかっていますか?
2. 作業の「始まり」は何ですか?(どのファイル、どの画面から始めますか)
3. 作業の「終わり」は何ですか?(どんな形で残りますか)
4. 途中で、人が判断しているところはどこですか?
5. もし間違えたら、誰が困りますか?
答えがそろったら、次の1文にまとめます。
「毎週(いつ)、(何のファイル)を、(どういう単位で)まとめて、(どんな形)で残す」
たとえば、
「毎週月曜に、先週の売上CSVを、店舗ごとに合計して、スプレッドシートに貼れる形で保存する」
のような文になれば、それがそのままAIへの頼み方になります。
「1文にまとめるところで止まってしまう」「自分の作業が自動化に向いているのか判断できない」という方へ。
Claude Codeの入門レッスンでは、最後の10分で「あなたの仕事なら、どこから手をつけるとよさそうか」を一緒に整理しています。
レッスン中は、架空の売上データを使って、実際にClaude Codeに1つツールを作ってもらうところまで進めます。
Claude Codeへの頼み方の型
作業が1文になったら、Claude Codeにはこんなふうに頼みます。
「このフォルダにある(ファイル名)を読んで、(どういう単位で)合計して、結果を(ファイル名)に保存するツールを作って。作業を始める前に、どう進めるかを先に説明して」
ポイントは2つです。
・最初に「進め方を説明して」と頼む:いきなり作り始めず、計画を見せてもらうと、ずれに早く気づけます
・1回で完成させようとしない:動いたら、次に「店舗別も出して」「日付順に並べて」と少しずつ足します
エラーが出ても、慌てなくて大丈夫です。「エラーが出ました。直して」と、そのまま伝えれば、ほとんどの場合は直してくれます。
試すときの注意
・本物のデータではなく、名前や金額をダミーにしたコピーで試す
・できあがった結果は、最初の数回は手作業の結果と見比べる
・会社のパソコンで使う場合は、社内のルールを確認する
まとめ
・自動化しやすいのは「同じ手順」「始まりと終わりが表やファイル」「人が確かめられる」作業
・最初の1つには、判断が人によって違う作業や、間違えると影響が大きい作業を選ばない
・5つの質問に答えて、「毎週、何を、どうまとめて、どう残すか」を1文にする
・その1文が、そのままAIへの頼み方になる
まずは、今週いちばん面倒だった作業を1つ思い出して、5つの質問に答えるところから始めてみてください。