次元のどこかに存在する、惑星のような不思議な物体
地球の数千倍は大きいであろうこの物質は
自然の賜物だろうか、あるいは誰かが作ったものなのか…
この惑星には地球上にも存在するような生命にも似たものも生息している。
それらはそこで暮らし、進化をしてきた。
ある者は自分がいる世界に興味を持ち、この創造物をこう呼んだ…
『アルティメット』と…
Ultimate ONE ~第一話~【最下層のバー】
モブ 「おーい!そろそろ都には着く頃じゃねぇーか?」
助手 「はい!計算では、その都のウエピナに着く頃でございます。」
モブ 「しかし、なんで俺たちの町はウエピナから、こんな遠く離れちまってんだろうな。燃料が尽きそうだぜ。」
助手 「そういえば、モブさんはここに来るのが初めてでしたね! 地上にはゾンビという病に侵された人たちがさまよってるらしくて、近くには町を作れないそうです。」
モブ 「ほー? 病に侵された人間がそんなに怖いものかねぇ」
助手 「はは、モブさんはホント世の中の事に興味がないんですね? あ、見えてきましたよ! 武器の都… ウエピナが!」
高い城壁で囲まれ、地上からは一切の侵入を拒む都…ウエピナ…武器の製造が盛んであり、近くの町や都市から買い付けに来る人たちも多いが、数十年前からある感染病が流行り、死ぬに死ねない人間たちが城壁の外をさまよっているらしい。
ある事件が起きるとも知らず…モブたちは商売のため、このウエピナへ訪れた…
~ウエピナ市街~
街の中には数百メートルに及ぶ高層ビルたちが立ち並ぶ
富裕層は上層に住みたがり、治安はAIによって保たれている。
最下層の地面に近くなるほど古びており、治安も悪くなっているためAIだけでは統治できないほどである。
そのため最下層には"ガーディアン" という地球上でいう警察のような人間の組織が人々を監視している。
~とある最下層のBARにて~
男A 「うい~、昼間っから酒が飲めるなんてよ。最下層じゃなきゃ無理な話ってヤツよ。」
男B 「ま~そうだな、上層では生まれたときからチップを埋められ、AIが付きっ切りで監視してるって話だ。怖いもんだぜ。」
男A 「何が良くて金持ちたちは上へ行きたがるんだろうな~?」
男B 「ああ~、あれだ、何とかは高いところが好きっていうだろ?」
男A 「そうだな!それによう?こんな高いビルに囲まれ、日の差しようも無い最下層にも太陽と同じ明かりをくれてんだからありがてぇ~話だよな!DQN様様ってヤツよ」
男B 「でもよぅ…あの会社…DQNは人体実験も盛んにやってるって話だぜ? この光もその一環なんじゃないのか?」
男A 「おお~い! 夢のない現実を語るなよな。」
「ドンッ!!」
という音と共にフードの被った身なりの悪い大男がバーに入る。
フードの男がカウンターに近づく
フードの男 「み…水…水をくれ。」
男A 「あいつ…バーに来ていきなり水を頼みやがったぜ?」
男B 「ちょっと、具合が悪そうじゃないか? それになんか雰囲気も普通の人間じゃない。」
男A 「あったま、イカれてるだけじゃないのか?」
フードの男 「…い…今聞こえたぞ…。 オマエ…食う。」
首を掴み持ち上げ男A の首筋に噛みつくフードの男
男B 「ひぇ~~!」
フードの男の肩を叩く者…
フードの男 「んんだぁ?」
レヴナント 「不審者らしきものがここに入るのを見かけて、来てみればこの有り様か…それ以上やったらこの方が死んでしまうではないないか!」
フードの男 「誰だぁ? おまえも喰われたいのか?」
レヴナント 「喰う?分かりました。お腹が空いているのですね?なら今回は私が御馳走するのでこの人たちを許してくれませんか?」
男B 「その服装…あ、あんたはガーディアン!た、助けてくれ!」
フードの男 「おまえ~!なめてんのか~!? 俺が食べたいのは…人間の肉だぁ~!」
男Aの首をへし折り、レヴナントに襲い掛かるフードの男
首筋に噛もうとするが腕でガードする。腕から血がしたたり落ちる。
レヴナント ≪腕の防具を貫通した!? コイツ…牙を持っている!?人間じゃない!≫
すかさずフードの男の顎を銃で撃ちぬくレヴナント。たまらず離すフードの男
フードの男 「い、いでぇ。。ぜったいに、ゆるざねぇ!」(フードを脱ぐ)
レヴナント 「こいつは、オーク! ここは人間以外の立ち入りを禁止しているはずだが…」
我を忘れ襲い掛かるオーク
レヴナント 「やめるんだ! 大人しくさえすれば…君を殺さなくてすむ。」
レヴナントに襲い掛かるオーク、その攻撃を素早くかわすレヴナント
バーはその戦闘で荒れ果てていた
レヴナント 「どうすれば…大人しくしてくれるんだ…」
そこにビール瓶がオークの頭を直撃する
オーク「ん?」
男B 「で、出ていけ! ぶ、ブタ野郎!」
オーク 「そうか…このすばしっこいのより、おまえから先に喰っちゃえばいいんだぁ~?」
男B 「ひぃ~~っ」
男Bを襲おうとするオーク、大きなテーブルを男Bの頭に叩きつけようとする。
その瞬間…オークの動きが止まり、胴体から頭部が落ちていく。
レヴナント 「すまない。私にはどうすることもできなくて、君を助けることができなかった…こうするしか…」
刀を手にしていたレヴナントが立っていた。
男B 「あ、ありがとうございます!」
レヴナント 「お怪我はないですか?ここは他のものに任せます。他に被害が出ているかもしれませんのでいったん失礼させていただきます。」
腑に落ちない顔をしながらバーを出ていくレヴナント…
バーのマスター 「病院には行かれなくて大丈夫ですか?」
男B 「ああ、俺なら大丈夫だが… 友人を…亡くしちまった。」
ふらふらとしながら、立ち上がる男A
男B 「おおお~!お前!生きてたのか!よかったぁ~~!それより、早く病院に連れて行かないと!」
男A 「病院は大丈夫だ…ああ…生きているよ…」