見せろと言われましても(困惑)
ふふ、わかっておりますよ。
先ずは私が語りましょう。
自分の腹も割らない相手に恋バナなんて出来ないもんね!しょうがないね!
ここから怪文書
かつて私が学徒だった頃、私にはとても可愛らしい後輩がおりました。
小柄な女の子でした。
愛くるしい顔立ちをしており、その言動も相まって子犬じみた印象をあたえる愛嬌のある娘です。
その親やすさと人柄もあり、私のみならずその娘に想いを寄せる男性は年齢問わず多かったように思います。
彼女には想い人がおりました。
無論、私ではない彼女と同学年の男の子です。
私が彼女への恋心を自覚した時分には既に彼と彼女はいわゆる両片思いの状態であり、付き合ってはいないけれどそれもどちらかが一歩を踏み出せば成ると言った様子でした。
私は苦悩しました。
私は彼女を好いております。
当時の未熟な精神ではそれを愛しているとすら称していた程に。
勿論、彼女の恋路を疎ましいと思った事はございません。
彼女が恋する彼が不逞の輩ということはなく、こちらもまた愛嬌のある好青年であり、我が身と比して何と彼女にお似合いの御仁であることか!
しかし疎む事はなくとも妬ましくはございます。
私がついぞ知り得ぬ彼女の色々な表情を、彼は日常として傍に置くのでしょう。
或いは私が悪徳の徒であれば、厚顔無恥の悪漢であれば、彼女の尊厳を踏み躙り我が物とすることもありましょうが、所詮そのような下衆の所業では私が欲した彼女との幸福というものは永劫手に入りません。
どうしようもないのです。
友人などからは男らしく身を引くべしとの助言を貰いましたし、面白がるばかりの者からは無理矢理手篭めにでもしてしまえと唆される始末。
好意を伝えたこともございます。何度も。
その度、彼女は困ったように笑うのです。
曰く、貴方の事は人として好きだと。
嗚呼。
何度目かの告白の折、ようやく得心がいきました。
いえ、ようやく現実と向かい合えたというべきか。
何かの間違いがない限り。
いえ、仮に彼女と彼が付き合わずとも、彼女は私を選ばない。
そうして私の恋は終わったのです。
その後間もなく彼女と彼は恋仲となり、その数年後私はその地を離れました。
あ。やべ、泣きたくなってきた。
正直怪文書が書きたかっただけです。すまんな。
でもこんなんでも一応恋人ができたこともあるんだぜ。
当たり障りのない事しか言えない大して実践的でもない恋愛論が知りたい方は是非ご利用を!←申し訳程度の宣伝。