『せっかく』が私を疲れさせていた
旅行に行くと、「せっかく来たんだから」この言葉が頭の中を何度もよぎります。あそこにも行きたい。あれも食べたい。これも体験したい。気づけば予定はぎっしり。胃袋も体力も限界なのに、心だけが「まだ行ける」とアクセルを踏み続けます。私も今回の旅で、その状態になっていました。でも旅の途中で、ふと立ち止まったんです。本当に大切なのは、予定を全部こなすことなのかな?と。そこから私は、少しずつ「引き算」を始めました。食べたいものを全部食べるのではなく、今、本当に食べたいものだけ。体験を詰め込むのではなく、心から楽しめそうなものだけ。疲れたから昼寝してみる。無理をして思い出を増やすより、元気な自分で、その景色を味わうことを選びました。すると不思議なことに、旅の満足度は下がるどころか、むしろ上がった気がします。焦らなくていい。全部やらなくていい。「また来ればいい。」そう思えた瞬間、旅行が「制覇するもの」から「味わうもの」に変わりました。旅だけではありません。普段の生活も同じなのかもしれません。やることを増やすより、減らしてみる。頑張ることより、身体を労わることを優先してみる。それだけで、心には少し余白が戻ってきます。旅先で私が一番持ち帰ったお土産は、お菓子でも写真でもなく、「足し算より、引き算のほうが幸せになれることもある。」そんな小さな気づきでした。
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