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「身体知(暗黙知)」慶應義塾大学環境情報学部2013年

(1)問題 1. 様々な知とその獲得 ①マイケル・ポランニーはその著書「暗黙知の次元」の冒頭で次のように述べています。 「私たちは言葉にできるより多くのことを知ることができる」 ②たしかにわたしたちは、言葉では説明できない知識をもっていることを誰もが納得することでしょう。このことをポランニーは、暗黙知とよびました。これに対して、言葉や記号によって記述できる知のことを形式知とよびました。 ③暗黙知のひとつに、身体知とよばれるものがあります。例えば、自転車に乗れるようになったときのことを思い出してください。自転車に乗れるようになるために、周りの人たちから様々なアドバイスを受けたかもしれません。しかしながら、結局のところ自転車に乗れるようになったとき、どうしたから乗れるようになったのか、高度な制御を必要とする自転車乗りの技能を言葉によって明確に説明することは難しいでしょう。しかし、どうしたら自転車に乗れるのか、わたしたちは知っていて、いったん身についた自転車乗りの技能は生涯忘れずに「身体」に刻み込まれます。このようにして獲得された身体技能のことを身体知とよびます。身体知の獲得においては、言葉によって説明ができなくとも、どのようにすればよいのか、すなわち、howを知ることが、身体を動かすことによって得られます。自転車乗りを例に挙げましたが、身体技能の多くはそれを達成するために、わたしたち自身の身体を動かす訓練を必要とします。 ④これに対して、これまでみなさんは学校教育において、様々な教科の知識を教科書を用いながら段階的に学んできました。頭脳知とよんでもよいかもしれません。文部科学省が定
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