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#104 かき揚げそばが映す世界経済、庶民の味にインフレ圧力

かき揚げそばが映す世界経済、庶民の味にインフレ圧力  日本の食文化を代表するそば、とりわけ安さが売りの立ち食いそばは原材料の多くを輸入に依存し、その一杯はインフレに直面する世界経済の今を凝縮している。 すでに値上げに踏み切ったチェーン店もある中、「ロシア」、「円安」という要因が加わり、一段のコスト上昇圧力を受けている。 関係者の間では「いつでも気軽に食べられるものではなくなってしまうかもしれない」(製粉大手)との危機感が広がる。  4月28日、日本の食文化を代表するそば、とりわけ安さが売りの立ち食いそばは原材料の多くを輸入に依存し、その一杯はインフレに直面する世界経済の今を凝縮している。 長野県青木村のそば畑で2014年9月撮影(2022年 時事通信) <ロシアからの輸入がトップ> 「さすがに今回は、ちょっと(値段を)上げなくちゃ無理かなという状況に陥っています」。東京都港区にある高本製麺所の店主・石原隆さんは顔を曇らせる。 石原さんは以前から働いてきた同店を17年前に引き取り、経営を続けてきた。 ここまでのコスト高に直面したことはなかった。 そばの主原料であるソバの実は、国内消費量の6割程度が国産より安い輸入品。 立ち食いそば店は、様々な特色がある各国の粉を独自に配合して味を競っている。 輸入品の価格はここ5年で6割超上昇した。 日本蕎麦協会によると、19年まで最大の輸入相手国だった中国で、より収益性の高いとうもろこしなどへ転作する動きが活発化したことが背景にある。 ロシアによるウクライナ侵攻が、その流れに拍車をかける。 中国が減産した結果、19年時点で3位だったロシアの存在
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