自分に合った「頭痛薬」を選ぶコツとは
頭痛に悩まされたときに市販の頭痛薬を購入する人は多いと思います。一方、市販の頭痛薬は種類が多く、どの製品を選んだらよいのか迷った経験はありませんか。頭痛薬を選ぶコツについて、薬剤師の真部眞澄さんのアドバイスを元にまとめてみました。市販の頭痛薬
市販の頭痛薬には、大きく分けて『解熱鎮痛剤』『鎮静剤』『制酸剤』『無水カフェイン』という4種類の成分が含まれている。
解熱鎮痛剤の場合、痛みと発熱を抑える効果があるアセトアミノフェンや、痛みを和らげ抗炎症作用もあるイブプロフェン、鎮痛・解熱・抗炎症作用があるアスピリン、ロキソプロフェンなどが該当する。
また、鎮静剤は鎮痛効果を高めるアリルイソプロピルアセチル尿素、胃の粘膜を守る制酸剤は酸化マグネシウムがそれぞれ該当します。無水カフェインは覚醒作用で眠気や頭をスッキリさせ、鎮痛効果を高める。
これらのうち、1~2種類だけ含まれている製品や4種類とも含まれている製品があるので、成分表を確認すること。
市販の頭痛薬を選ぶ際のコツ
薬剤師の真部眞澄さんによるアドバイス
(1)症状に合わせて選ぶ
肩こりや目の疲れなどからくる「緊張型頭痛」はカフェインを含んでいない薬がお勧めです。なぜなら血管をより収縮させてしまうからです。ストレスやさまざまな要因から起きる、脈打つような痛みが特徴である「片頭痛」は、血管収縮作用のあるトリプタン系薬剤がお勧めです。
しかし、トリプタン系の薬は処方薬のみで市販薬はありません。軽い片頭痛の場合はロキソプロフェン、イブプロフェンなどをできるだけ単独で服用する、または胃の粘膜保護成分を含むものを服用するのがよいでしょう。重い
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