御嶽拝みでの出来事
今回は、御嶽拝みでの話。祖母から神人の引き継ぎをした私は、祖母に仕立ててもらった着物を着て御嶽拝みをするようになります。その頃私は30代。周りの方からは「若い」と見られていたのでしょう。御嶽拝みをする度に、色んな言葉を投げかけられるようになります。ある時、イビ(御嶽の中で、お供え物とお線香を出して拝む場所)の前で拝みをしていると、「あんたはどこの人か?着物を着て座っているけどユタの真似か?ヤラビ(子ども)のくせに。」と言われ。。。またある時は、御嶽の近くの道路工事をしているオジサン数名に「あんたはユタな?おじさんが見ていてあげるから、一生懸命拝んでごらん。頭がおかしくなっているのか?」と言われ、周りのオジサン達がクスクス笑う。という出来事があったり。拝みの最中にそういった言葉をかけられるため、拝みに集中できません。なので、拝みが終わった後もスッキリせず家に帰って寝込む事もありました。似たような事が何回か続き、私は御嶽に行くことが辛くなっていきました。もちろん家族に相談できる人はおらず、祖母ももう他界していましたので、私は一人で悩む日々が続きます。「着物を着ないで拝んだらダメかな?」「御嶽、誰もいないと良いけど。。。」なんて思いながら、御嶽に足を運んでいました。でも、御嶽拝みは良い日を選んでする訳ですから誰も居ないなんて事はありません。毎回拝みをする人で賑わっていました。「悪いことをしている訳じゃないのに、何でこんなにオドオド、ビクビクしなきゃいけないんだろう。」今考えると、これも修行ですよね。そんな日々が2年ほど続いたある日、御嶽拝みであるユタさんと知り合います。私の二人目の「
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