Python による実践的なネットリストの読み込み方
Python による実践的なネットリストの読み込み方前回は、シンプルなネットリストについて紹介しましたが、実際の回路設計に利用されているネットリストの形式はもう少し複雑になっています。この記事では、実際に利用されているネットリストをプログラムで読み込む方法について紹介します。基本はテキストファイルの読み込み回路設計で利用されるネットリストは、テキストファイルの形式で保存されるものが多くなっています。回路図の入力アプリで作成した回路の接続情報を、部品配置や配線を行う CAD に渡したり、プリント基板などを製造する際のデータとしても利用される場合もあります。したがって、回路の接続情報をプログラムで読み込むための処理は、テキストファイルの読み込みが基本になります。最近よく利用されるプログラミング言語の場合、テキストファイルの読み込みの機能は標準ライブラリの一部として用意されています。従って、テキストファイルの中身を文字列としてプログラムに簡単に取り込む事ができます。この記事では、いろいろな分野で活用されている Python を利用して、アメリカでは回路図入力の標準的なアプリとして利用されている Cadence 社のネットリストを読み込む例を紹介します。ネットリストの書式を理解する最初にやることは、ネットリストの中身を見て、ネットリストの書式がどの様になっているかを把握します。今回、例に取り上げるケイデンス社の CAD で使われているネットリストは、「pstxnet.dat」というファイル名で生成されるネットリストで、拡張ネットリスト(extended net list)です。ネットリ
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