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朗読動画:恋愛小説:欲に満ちた世界 第22話思わぬ誘い

 おはようございます。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。良かったら閲覧いただけると大変喜びます。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者 北条むつき朗読 いかおぼろ◉第22話思わぬ誘い「伊月さん……。君が気になるからだよ」「えっ……」 ある種告白めいた言葉に私は顔を赤くした。だが神崎さんは続けて言う。「嫁入り前の女性に、ましてや義兄の男が何をやってるんだか……。それでも男かよって思うんだよね。まぁ精神的に参ってると思うけど、体的には何もなかったのがよかったよ」「あっありがとうございます」「いわば犯罪だよ! ったく! 放って置けるわけないよ!」「まあまあ……落ち着いてください。神崎さん! 落ち着いてください」 熱く私のためと、必死に庇ってくる神崎さんの姿を見て、びっくりしたのと同時に少し熱くなり過ぎている神崎さんを私は正した。「ごめん……。ちょっと熱くなり過ぎたかな!?」と神崎さんは私の言葉に落ち着きを取り戻したのか、小さく謝る。「でもそこまでおっしゃってくれて、とても感謝します。私もめげずにいれそうです」 そう答えると神崎さんはにこやかな顔つきになり、店員を呼んでビールのおかわりを注文した。「でも神崎さんは何故私のことにそこまで親身になってくれるんですか? ちょっと前の神崎さんのイメージと違ってて……。嬉しいやらなんや
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朗読動画:恋愛小説:欲に満ちた世界 第18話サエとの思い

 おはようございます。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。良かったら閲覧いただけると大変喜びます。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者 北条むつき朗読 いかおぼろ◉第17話救命と今の気持ち 神崎さんはお酒を飲むと泣き上戸になった。いきなり私を助けた日のことを思い出したのか、歯を食いしばり、顔を歪めてその場に項垂れた。 私は、その神崎さんの真意を知りたくなった。「私、神崎さんのこと、もっと知りたいです……」 そう諭すように言った後だった。神崎さんはゆっくりと口を開きながら、目頭を抑えながら話し始めた。「ごめん……。思い出すつもりなかったんだけど、伊月さんと昔を重ねてしまったよ……」「何があったんですか? 聞いていいものなら、私……。神崎さんの事をもっと知ってみたいです」 普通なら、躊躇してもいいことなのに、今の私があるのは、この人のおかげだと思うと聞かずにはいられなかった。ゆっくりと神崎さんは話し始めた。「僕が学生時代のことなんだ……。幼馴染を救えなかったんだ。あの駅のホーム。同じなんだよね……」「……えっ……」少し戸惑い、私は思わず声に出した。「幼馴染の同級生、サエって言う子でね。いじめられっ子でさ、ちょっとした自慢から、いじめられるようになってさ……。ずっと俺はそばでそれをみていたんだけど、何もできなかったんだ……
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朗読動画:恋愛小説:欲に満ちた世界 第8話ごめんと苛立ち

 おはようございます。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。良かったら閲覧いただけると大変喜びます。・朗読動画もご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉連続小説ドラマ 欲に満ちた世界作者:北条むつき朗読:いかおぼろ第8話 ごめんと苛立ち「わかってる? お父さん半熟好きだからね?」 今日会社を終わると、そのまま姉の家に行く予定の私は、朝早くに母に叩き起こされた。父との最後の食事。今度ここに帰ってくるのはいつになるかわからない。 そんな思いからか、謝って、ちゃんと自分の意思を通しなさないとずっとギクシャクのまま。今度は逆に余計帰って来づらくなるからと、母は父との朝食の機会を持たせようとする。布団をめくられ憂鬱感丸出しでキッチンへ。 先日の父の様子を見れば寂しいとは思うものの、どうしても父も頑固、私も頑固と、母はお互いの気持ちの埋め合わせをさせようと必死だった。 炊飯器のご飯はもうすぐ炊きあがるようだった。準備は万端なのだと母はガッツポーズをして散歩に行くと言って勝手口から出て行った。うちの朝は日本食。 私だけがパンだったが父は昔からご飯じゃないと食べない人間だ。 まずは味噌汁を作り、ネギを冷蔵庫から探そうとしたがなく、勝手口のプランタンからネギを調達してこようと扉を開けると、母がわかっていたかのようにネギを手渡した。なんだそう言う意味か……。 母はいない事にしてずっとそこ
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