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思い付きと思い出と気づき

母が残してくれたもの。母が亡くなって2年、今頃母が残してくれたものに気づいたよ。若い頃、地元を飛び出し上京そこで知り合った人と4か月で結婚。月日は流れ、1番下を連れて地元に帰った。小さい頃住んでいた町とは、がらりと変わり違和感を感じながら過ごしてきた8年間。実家から引っ越すことになり、わずか3分の所に物件を見つけ即引っ越し。築50年の4SLDK、駐車場2台付。築50年にしては、綺麗なぐらいだ。大家さんは隣の隣。契約するときに色々話した。家賃も6万から5.5万に下げてくれDIYが好きな大家さんは、「直してほしい所なんでも言って。」そして、「わしらの事、家族と思って遊びにおいで。」地元に戻ってから、他人と接することを避けていた私。でも引っ越したからには、ご挨拶の品をもってあいさつ回り。次々と繋がっていく、母の近所付き合い。「私の小さい頃を覚えている」と言ってくれた90歳以上のお年寄り達「母にお世話になったから」と手押し車にお米を入れて、よたよた歩きながら届けてくれた90歳のおばあちゃん。寂しかったらいつでも電話してきてと、紙切れに電話番号を書いて渡してくれたおばあちゃん。「たまには、1人ご飯が寂しかったら洋食屋で会いましょう」と言ってくれる80すぎのおばあちゃん。玄関掃除をしていたら、通りがかったご夫婦が声をかけてくれた。「あなたが小さい頃、お父さんお母さんにお世話になったのよ。帰ってきたことは知っていたけど、ここら辺に引っ越したって聞いたから散歩しながら探してたの。」驚いた。人の心に土足で足を踏み入れる人が多い中そっと見守ってくれてる人たちがいた。何も変わっていなかった。変わって
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