#311 「生理痛」はなぜ起きる? 痛みがひどいときの注意点とは?
「生理痛」はなぜ起きる? 痛みがひどいときの注意点とは? 専門家が解説
欧米では、小学生のときからお母さんに膣(ちつ)の洗い方やケアを学んだり、かかりつけの婦人科で体について相談したりするのが一般的です。しかし日本では、直近で妊娠や出産の予定がない限り、女性が自分の体について学ぶ機会は、なかなかありません。
そんな中、ニーズの高まりが期待されているのが、フェムテック(FemaleとTechnologyからなる造語。女性のライフステージにおける健康課題を、テクノロジーで解決するサービスや製品を指す)の分野。今後、さまざまな製品・サービスが登場することによる市場拡大が期待されています。今回は、9月23日に開催された講演会「今日からできる!頑張る女性に贈る一生輝けるフェムケア術」(会場:東京・サンクチュアリ出版)で話題に上った「生理痛」について紹介します。
「プロスタグランジン」の過剰生成が原因
女性には生理痛があるとよく聞きます。まず、生理痛が発生するメカニズムについて、日本初の「膣プランナー」の「ちつ姉」こと山口明美さんは次のように言います。
「生理痛の正体は血が出ているからではなく、プロスタグランジンという物質のせいです。子宮内膜が剥がれると子宮と膣をつなぐ子宮頸(けい)管から経血が押し出されます。プロスタグランジンは子宮筋を収縮させて経血を押し出すために子宮内膜から生成されます。何らかの原因でプロスタグランジンが過剰に生成されると子宮筋が過剰に収縮します」(ちつ姉)
「例えるなら、『マヨネーズみたいなチューブをギューっと押す力=子宮筋の過剰な収縮』が生理痛の正体です。プ
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