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国宝 聖林寺十一面観世音 三輪山信仰のほとけ

東京国立博物館で9月12日(日)まで開催されている「国宝 聖林寺十一面観世音 三輪山信仰のほとけ」。本来は昨年開催される予定だった展覧会ですが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で今年に延期されました。国宝・重要文化財など、日本の美を未来へ伝え、世界へ発信していくために官民連携で取り組む「紡ぐプロジェクト」の事業の一つです。東京国立博物館での展示の後、場所を移して奈良国立博物館で来年2月5日(土)から3月27日(日)まで開催されます。十一面観世音菩薩立像はもともと、大神神社の神宮寺の一つだった大御輪寺に祀られていました。しかし、明治維新以後、政府の神仏分離令による廃仏毀釈を逃れるため、聖林寺に移されて現在に至っています。展覧会で同時に展示されている法隆寺所蔵の地蔵菩薩立像、正暦寺所蔵の日光菩薩立像、月光菩薩立像もやはり大御輪寺に祀られていた仏像でしたが、廃仏毀釈を逃れるために現在、所蔵されている寺に移されました。大神神社は日本最古の神社といわれています。三輪山をご神体としていて、拝殿はあるものの、本殿が設けられていない古代の信仰形態を現在に伝えている神社です。三輪山は古代から大物主大神が鎮まる神が宿る山として人々の信仰を集めてきました。古代祭祀遺跡や遺物の出土も多く、神職の方のお話によると、今でも神社の境内で掃き掃除をしていると土器の破片が出てきたりすることがあるというほどです。今回の展示では仏像とともに、土師器や勾玉など古代祭祀に関わる出土品も展示されていて、古代から受け継がれてきた信仰を感じることができます。大神神社の近くには「卑弥呼の墓では?」といわれている古墳時代前期の前
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