コント師が作るしゃべくり漫才は「メタ漫才」になりがち
和牛の漫才は「漫才じゃない」と思っている方もいまだにおられるようですが,和牛の漫才コントも,役に入ったままのツッコミも,完全に「漫才の掛け合い」でやっているので,あれはどうみても「漫才」だと思いますむしろ,和牛の漫才の中で漫才っぽくないのは「頑張っていきましょう」というネタです。漫才の掛け合いというのは普通,間髪入れずに言葉を発しますが,このネタはそうではありません川西さんには「絶対に言わなければいけないセリフ」があり,まずこれが予定調和的です。そしてそれに対して水田さんが,本来なら漫才中には言わないはずの内容をしゃべり続けるため,川西さんはそれに「つっこむ」のではなく「困った反応」をします。このネタはそこがおもしろいんですが,とても漫才っぽくないですこれはいわゆる「メタ漫才」であり,コント師が作る「しゃべくり漫才」は,こういう雰囲気のネタが多いですね
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