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全体から部分を見る(ホールパート法)

最近、警察の捜査でモンタージュ写真って聞かなくなりましたね。目撃者の記憶を元に顔の部分ごとに合成される写真です。3億円事件(1968年)の公開写真が有名ですが、これが犯人逮捕にむすびつくことはありませんでした。なぜモンタージュ写真が使われなくなったのか?「部分を寄せ集めても全体にはならない」ということです。あくまで全体があっての部分なので、各部がリアル過ぎても全体のイメージは広がらないらしい。「ちょっと違うなあ」という反応が先にきてしまう。現在では「似顔絵」が捜査では主流です。人間の記憶はデフォルメしたイメージで残っているので、似顔絵の方が記憶を呼び起こしやすいようです。「ああ、なんとなくこんな感じです」という印象が重要なんですね。 この「まず全体像をイメージし、そこから部分を理解する」という手法はビジネスでもとても大切です。表現技術では「ホールパート法」と呼ばれます。最初に話の全体像「whole」を伝えてから、各部分「part」を説明していく方法。この流れで聞き手は話を整理しやすくなる。全体(冒頭)→各論1・2・3・・・→全体(まとめ)、こんな感じです。この全体像は目次でもよいのですが、図示するとさらにわかりやすい。私も資料などを作るときに、このホールパート法をよく利用します。冒頭と終わりに、「全体像」という概念図を入れたりする。前後編に分かれる場合なども、これがないと迷子になってしまいます。 実はこの方法、プレゼンだけでなく、日常業務でも非常に有効です。つまり仕事の全体像というやつ。よくあるのが、「私の担当は○○なので、それ以外はよくわかりません。△△さんに聞いてください」
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