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はだかにされるおうさま

昔から伝わる童話「はだかのおうさま」を知らない人はほぼいないだろう。ある王国の王様は、豪華な服を着るのが好きで仕立て屋をたくさん雇い常に新しい服を着て贅沢な日々を送っていた。王様の権力は、絶大なため側近たちは常に王様のご機嫌を損なわないよう神経を尖らせ、常に言いなりとなっていた。そんな或る日、王様のところに「バカ」と「王様に歯向かおうとしている者」には決して見えない不思議な布地を使って服を仕立てると詐欺師がやってきた。それを聞いた王様は大喜びですぐさま側近たちに注文するよう命を出した。実際に布地など持ってきていないのだから見えなくて当たり前なのだが、命を受けた側近たちは、「バカ」と「王様に歯向かおうとしている者」にはされたくないのと王様の命に逆らうことができないため詐欺師に大金をはたいて服を注文した。やがて注文した服が出来上がり受け取った王様は驚いた。それは出来上がった服が見えないからである。しかしこの場で服が見えないとなれば自分自身が「バカ」となってしまうため服が見えているフリをして着替える。それを手伝う側近たちも見えているフリをしている。そしてそのままパレードに出る事にした。もちろん実際は、裸のままである。ところが裸のままでパレードを行っている王様をみた聴衆たちも全員が服が見えたフリをして声援をあげる。そこえ有頂天になった王様をみて、ひとりの子供が言った。「王様は、はだかだよ」と。それを聞いた聴衆たちは我に返る。その時、はじめて王様も本当のことを知るのだが一旦はじまったパレードを中止するわけにもいかず裸のまま続けてしまうのだ。 幼い頃は、このような大人になってはいけないと童
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