中学受験の明日のために その75 最後は強い気持ち
受験生を見ていると、気持ちの強い人は最後に合格を勝ち取る場合が多いですね。6年生の11月に偏差値49だった生徒が、偏差値62の学校に受かったのは忘れられません。その生徒は、ずっとその学校を目指していて、偏差値が届かないためにその学校のコースに入れませんでした。しかし、どうしてもその学校に行きたいから、そのコースの一番下のクラスに入れてくれと懇願されたので、承諾せざるを得ず、そのクラスに入ることになりました。質問するときは、具体的にどれをやればいいのかを積極的に聞いてくる生徒で、目つきが真剣そのものだったことを覚えています。1回目と2回目はその学校に落ちてしまったのですが3回目で受かりました。最後まで諦めなければ、実際こういう事があるのです。親や塾の先生に止められても、決して受け続けることをやめなかった意思の強さの勝利ですね。大人になるにつれて、現実を踏まえて常識的な判断をするようになります。子供は、そのような大人の常識に縛られないために、普通では考えられない結果を出す事が毎年見受けられます。子供が反抗期でどうしようもないように見えても、もしかするとその子は将来有望かもしれません。むしろ、親や学校の先生の言うことを素直に聞く子供の方が、突き抜けた結果を出す可能性は低いかもしれません。子供は特に、ある日突然変わったりするので、子供の可能性は最後まで信じてあげたいですね。変わるタイミングが小学生なのか、中学生なのか、高校生なのか、大学生なのか、社会人なのかはそれぞれ異なります。気の弱い性格で勝負事に弱かったとしても、様々な体験を通して人は変わっていくものです。そもそも気の弱い性格は
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