ボーン トゥー ラン 以来すごいことに
10年ほど前にボーントゥランという本がベストセラーになった。当初私は知らなかったのだが、ある日中学生アスリートの少女から「つま先で走るにはどうしたらいいの」と相談されたのである。つま先で走ったらおかしなことになるだろう。つま先で走るのが人間本来の走り方なんだって。それはつま先じゃないだろう。足の前で着地するじゃないか。こんなやり取りがあった。その後ボーントゥランを立ち読みしてみたら、なかなかいいことが書いてある。ベストセラーになるのも当然か。フォアフットストライキんぐという走り方は人間本来の走り方であることは間違いない。メキシコの山岳民族らラムリ人がフォアフットで走っている。多くのトップランナーがフォアフットで走っている。これは事実だ。1970年代までは、みなフォアフットで走っていた。ナイキが厚底ランニングシューズを販売するまではヒールストライカーは極めて少なかった。すべて事実だ。しかし、フォアフットで走るようにすれば、いい走りができるようになる。故障しにくくなる。ときた。これは言い過ぎである。なぜ昔は市民ランナーまでフォアフットストライカーだったのか。それは人間本来の体に近かったからである。わかりやすく言えば性能のいいからだをしていた。もっとわかりやすく言えばボディコンディションが良かったのだ。多くの人が勘違いしているのだが、フォアフットで走ることは人間本来の走り方で効率がいい。フォアフットで走りさすればそうなるのではない。人間本来のつまりこれは野生のコンディションを持っていれば自然とフォアフットになる。そしてその走りは効率がいい人間本来の走りである。
0