中小企業経営のための情報発信ブログ78:現場で使える会計力
今日もブログをご覧いただきありがとうございます。さて、今日は「現場で使える会計力」について書きます。
ビジネスパーソンにとって必須科目である「会計」知識ですが、決算書が読めるだけでは実践的な会計力は見につきません。実践で役立つ会計知識が必要なことは言うまでもありません。
「社内での数字をどのように共有するか」で、会社の経営は天と地ほどの差がつくと言っても過言ではありません。現在のコロナ禍では、より一層「現場の数字」が重要になってきます。社内での数字意識の低さは「赤信号で、周りを見ずに道路へ直進している状態に等しい」のです。1.財務会計と管理会計 企業会計は、企業を取り巻くさまざまな利害関係者に対して、企業の経済活動に関する適切な情報を報告するという目的を持っています。その企業会計は、その目的(外部報告目的と内部報告目的)により、「財務会計」と「管理会計」に区分されます。
「財務会計」は、主に企業を取り巻く株主、投資家、債権者、政府などの企業外部の利害関係者に対して、企業の財政状況や経営成績に関する情報を提供することを目的としています。 これに対して、「管理会計」は、効果的な経営管理に役立つように、企業内部の経営者や各部門の管理者に対して、その意思決定や業務管理に役立つ資料を作成し提供することを目的としています。
このように「財務会計」と「管理会計」とは目的や基本的な立場が違うために、共通点を持ちながらも、それぞれ独自の部分を持っています。「管理会計」は、「財務会計」によって作成された経営成績を、その会社の管理の状況が分かるように集計・分類・置き換えることによって、効率的な経
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