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NYCBの経営危機に潜む本当のリスク

こんにちは。時事ニュースの解説をしている北海道大学(北大)、札幌在住の玉井大貴です。本日は、今話題のNYCBの経営危機の裏にあるもっとヤバい問題を指摘していきたいと思います。その前にNYCBの経営危機の原因について軽く触れておきます。NYCBは決算発表時に貸倒引当金を引き上げたことで信用不安が広がり預金が流出。追い打ちをかけるように商業用不動産などのリスク評価体制に問題がある(記事では”material weakness"と表現されています。)と報じられて、株価が大暴落。この一連の流れで一気に経営危機に陥っているわけですね。まるで去年の同時期に起きたSVBの破綻のような流れですね。SVBもFRBの厳しいタカ派メッセージによって商業用不動産のローン焦げ付きやそれに伴う貸倒金積み増しによって1日で5兆円規模の預金が流出し1週間足らずで破綻に追い込まれました。しかしSVBの破綻は米国経済の金融危機にまでは発展しませんでした。それはなぜか?A. 実はノンバンクが無事だったからなのです。そしてこのノンバンクの存在こそが今回私が取り上げる問題点なのです。ノンバンクとは銀行以外でお金を消費者に貸してくれるところですね。簡単にいえばアコムやレイクなどです。皆様も想像に難くないと思いますが彼らは規制が銀行より緩いのでBSの開示やリスク管理がいいかげんです。一方の地銀のBSは比較的把握しやすく、リスクの管理も比較的容易です。つまりノンバンクの預金が信用不安によって一気に流出すれば米国の金融システムに大打撃を与えます。しかも我々は実体のない恐怖にはより怖さを感じます。幽霊がなんとなく怖いのと同じです
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