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読書が大切な時代

 籍を入れてからもう20年以上経つが、ピカチュウと会うきっかけになった時のことは、まだ覚えている。ピカチュウと出会ったのは、当時世の中でまだ始まったばかりだった会員制の出会い系SNSだった。 200通以上メールが来た中で、ピカチュウの文章は抜群だった。 下手をすると、400文字にも満たない、意味も中身もないメールが多い中で、情緒豊かに洗練された美しい文章は圧倒的に群を抜いていた。 文章というのは、日頃、その人の頭の中にどんなコンテンツが入っているのか知る指標となる。 特に文章から恋愛感情が湧いたわけでもないが、女性以上に豊かな感性を紡ぎ出す文章に強く興味惹かれ、この人は一体どんな暮らしをしている人間なのか、実際に会ったらどんな印象を与えてくる人間なのか、ただ、人間データ上、知りたいと思った。 実際に新宿で会ったピカチュウは、理系男子なのだが、理系らしくなく、若い頃からとにかく読書量が半端なかった。読書の領域は広く、純粋な文学から歴史書、社会問題、ノウハウ系、エンタメまで幅広い範囲に及んでいた。 自分は基本的に興味が偏っている人間なので、どんな領域にでも関心を持てること自体がすごいな、と思った。 そして彼は基本的に先入観を持たない。あり得ることかもしれないという視点からものを見る。それは、幅広い領域の読書から、さまざまな人の見え方や考え方、先端の考えを取り込むことに抵抗がないからだ。 自分に制限を持たせない。だから、目の前のギャルを前にしても、(当時、ショップ店員をしていたため)ギャルの話を真面目に聞いてくれ、その本質的な価値を認めてくれた。 ギャル、というのは、実はピカチュウと
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