「説得」ではなく、「納得」したい。
医療の現場に関わらず、説明をする事・もしくは説明をうける事はよくあると思います。
説明を受ける時にとても大切なことは、その内容を「理解」して、自分の中で「納得」することです。
自分が内容を理解できないまま説明を飲み込んでしまうと、わけがわからないまま一方的にサービスを受ける側になります。
この状態を私は「説得された」状態と呼んでいます。
本当は不満があったけど、説得されて・・・という過去の経験、ないでしょうか?「説得」された状態では、後から不満が出たり、不安や不信感につながってしまうんですね。雑誌や週刊誌の記事を読むときにも、私は同じ事を考えます。
本当に優れた記事というのは、読者を「説得」するのでは無く、「納得」させるものです。
これは人に物事を伝える上で、どんな内容にも通じて言えることです。
もちろん、尿の悩みを解決する上でも、とても大切なことは「納得」をすることです。
どんな治療が良いのかを考える前に、自分のおしっこの問題・悩みが、何故起きているのかを理解することをスタートにします。
治療を選択するのであれば、治療によるメリットとデメリットに関して、内容を理解して納得した上で進まなければなりません。 悩みに自分が振り回されるのではなく、自分の体のことを理解して、納得すること。
それが、日々の満足に繋がっていきます。 【おっしこの問題の原因を見極めて、簡単な言葉で説明し、患者さんに理解と納得をしてもらう。】それが泌尿器科の大切な仕事の一つであり、腕の見せどころでもあります。
しかし、病院の外来通院で許される短時間での診察では、思うように質問する時間はありませんよね。
・診察
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