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ツインレイ 3 38歳年下の彼に惹かれていく 

今でも清掃員をしているが、彼に出会った当初も清掃員をしていた。体育館の掃除である。校友会と呼ばれるクラブ活動をする学生たちがたくさんいる。その横を申し訳なさげに通って帰る私だった。何回か毎日続けてみんなからオッスと言われたが、今さらのような気がして返事できずにいた。それでもちょうど我が家には、頂いたみかんがたくさんあったのでいくつか持っていき、事務局の人に代わりに渡してもらおうとしたが、「そんなことしなくてもいいわよ!第一何人いると思っているの?そんな数じゃ足りるわけないじゃないの!」と言われてしまい、彼らとの和解の機会を失ってしまった。自分で渡せるほど勇気がなかったのである。彼らとの急速な冷えを感じた。自業自得だったが、あとになりせっかく声をかけてくれたのだから、どうにかしたいと思った。体操や準備運動をしている彼らに小さな声で「さよなら」と言った。たぶん「お先に失礼します」とは言わなかったと思う。だって彼らはその構内のどこかの建屋で寝起きしているんだもの。すると一人の学生がオッスと言ってくれた。ホッとした。彼は奥で準備運動をしている学生に「別にいいじゃん」と言った。私はそれだけですべてを察した。彼らのほとんどが挨拶を無視した私を許してはいなかったのである。私はそう感じた。自業自得とはいえ、悲しくて寂しい気持ちで自宅に帰ったのを思い出す。彼らは海に面した長い公園を走っていることもあった。走っている団体とすれ違いそうになり慌てて上に上ったこともある。そして日が過ぎて私は元々の配属先に移った。もう彼らと絡むこともないと思うと、ホッとする気持ちと残念な気持ちが交差した。ところで私は、
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