556.ホルモンバランスを自然に整えるための8つの方法・4
4. イノシトールでコレステロールと血糖値をコントロールする
科学者たちは、糖の一種であるイノシトールが血糖値をコントロールし、コレステロール値を下げ、生殖能力を高めることを発見し、PCOSの治療に関しても心強い結果を出しています。イノシトールは体内で自然に生成され、代謝や食物のエネルギーへの変換に影響を与えますが、インスリンに対する体内の反応にも重要な役割を果たします。細胞レベルでは、イノシトールはインスリンをより効果的に働かせます。インスリンの働きが良くなれば、食欲が減り、エネルギーレベルが向上し、月経の周期も自然に整っていきます。
PCOS患者はインスリンを効果的に利用できないことが多いので、イノシトールを補給することは重要な代替治療法になり得ます。イノシトールが作り出す分子は、患者が作るインスリンを利用するのを助けるからです。イノシトールは、柑橘類、カンタロープメロン、玄米、アーモンド、クルミ、ライマメなどに含まれていますが、錠剤や粉末の形で補給することも可能です。
イノシトールにはいくつかの種類がありますが、主なものはミオイノシトール(MI)とD-チロイノシトール(DCI)の2種類です。 PCOS患者は通常、PCOSでない人に比べてMIレベルが低く、DCIが高くなります。
このため、専門家はミオイノシトールとD-チロイノシトールを40対1の割合で組み合わせて補給することを推奨しており、これがPCOSサプリメントの最適量と考えられています。ある研究では、この量を1日2回、2グラム摂取した女性は、補給しなかった女性と比較して、46%の排卵率を示したという結果が出ています。
0