131 タンポン誤使用で“死に至る”リスクも…「トキシック・ショック症候群」
タンポン誤使用で“死に至る”リスクも…「トキシック・ショック症候群」どんな病気? 産婦人科医に聞く
生理時の経血を吸収する生理用品としてだけでなく、手術時の出血を吸収する手術道具としても使用されている「タンポン」。特に、生理用品として日常的に使用する場合、誤った使い方をすると「トキシック・ショック症候群」という病気を引き起こす場合があるようです。実際に海外では、タンポンの使用による感染症で命を落としたり、両足を失ったりしたケースも報道されています。
タンポンの誤った使い方が招く「トキシック・ショック症候群」とは、どんな病気なのでしょうか。産婦人科医の尾西芳子さんに聞きました。
重症化で死に至る「急性疾患」
Q.まず、「タンポン」について教えてください。
尾西さん「タンポンとは、脱脂綿を圧縮したものを膣(ちつ)の中に入れ、経血を吸収させる生理用品です。『アプリケーター』と呼ばれる、膣の中に入れやすくするプラスチック部分がついているタイプと、指で直接押し込むタイプの2種類があり、どちらもひもがついているため、ひもを引っ張って取り出します。使い始めの方でも挿入しやすい、細長いものなどもあり、最長8時間程度使用することができます」
Q.生理用ナプキンと比べて、タンポンにはどんなメリット/デメリットがありますか。
尾西さん「タンポンは膣に挿入して使うため、ナプキンのように直接肌に触れることがなく、汗をかいたときにもムレたりかぶれたりしにくいのが特徴です。また、違和感がないため、激しい運動をするときの妨げになったり、横漏れしたりしにくいのもメリットです。
一方、膣に挿入するため、慣れる
0