108 飲酒前に「牛乳」「飲むヨーグルト」摂取→酔いが遅くなる&二日酔い予防は本当?
飲酒前に「牛乳」「飲むヨーグルト」摂取→酔いが遅くなる&二日酔い予防は本当? 管理栄養士に真偽を聞いた
新年会など、お酒を飲む機会が増えるシーズンです。飲酒による“酔い”に関して、ネット上では「お酒を飲む前に、牛乳や『飲むヨーグルト』を飲んでおくと、酔いの回りを遅らせたり、二日酔いを予防したりする効果がある」という情報がみられます。これについて、「本当なの?」「ヨーグルトにそんな効果があるのか」「食べるヨーグルトじゃダメ?」といった声が聞かれます。
「飲酒前に、牛乳や『飲むヨーグルト』を飲む」ことで、実際にそうした効果は期待できるのでしょうか。管理栄養士の岸百合恵さんに聞きました。
タンパク質、ビタミンB1がアルコール分解を助ける
Q.「飲酒前に牛乳やヨーグルトを飲むと、酔いの回りが遅くなる」のは本当ですか。岸さん「間違ってはいないかと思います。アルコールのみの場合は胃や腸ですぐに吸収されますが、ヨーグルトや牛乳には乳脂肪(脂質)が含まれているため、空腹状態でアルコールを摂取するよりも消化が緩やかになります。よく聞く『牛乳が胃の中に膜を張るので、アルコールがゆっくり吸収される』ということではなく、乳脂肪が胃の動きを抑制し、アルコールの吸収を遅らせるということです。
また、一般的な牛乳やヨーグルトには、アルコールを分解するときに必要な栄養素の一つであるタンパク質や、アルコールの分解を助けるビタミンB1も少量含まれています。ヨーグルトでこれらの栄養素が摂取できることも、酔いの回りが遅くなる理由の一つだと考えられます」
Q.牛乳やヨーグルトを飲むタイミングや量について教えてください
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