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中小企業経営のための情報発信ブログ404:本の紹介 蔦重の教え

今日もブログをご覧いただきありがとうございます。さて、今日は本の紹介しますが、正月ということもあり、堅苦しいビジネス本はやめ肩の凝らない読み物を紹介します。車浮代著「蔦重の教え」(双葉文庫)という小説です。蔦重というのは蔦屋重三郎のことです。蔦屋重三郎(以下「蔦重」と言います)は江戸時代の版元で、朋誠堂喜三二、山東京伝らの黄表紙・洒落本、喜多川歌麿や東洲斎写楽らの浮世絵を出版したことで知られています。東洲斎写楽と言えば、約10カ月という短い間に150点近い作品を生み出し忽然と姿を消した浮世絵師で、この謎多き浮世絵師の正体についてはミステリーと言ってよく面白く、多くの説がありますが、その話は今日はやめておきます。本日紹介する「蔦重の教え」は、依願退職を迫られた55歳のサラリーマン武村竹夫(タケ)が、酒に酔って稲荷神社の鳥居に放尿しお稲荷さんの怒りに触れて江戸時代にタイムスリップするところから物語が始まります。なぜか20代に若返っているタケを拾ってくれたのは、吉原大門の前に店を構える蔦重でした。タケは、無名時代の喜多川歌麿らを同僚として見も知らない江戸の社会で懸命に働きます。蔦重の叱咤激励はべらんめい口調で口は悪くとも人間の本質をついていて思わずメモと取りたくなるものばかりです。蔦重の言葉がタケを成長させていきます。 この本の中で、蔦重はタケに、まず「あがり」を設定し、「あがり」へ向かう方法を組み立てていくことを説いています。蔦重は、「あがり」へ登る梯子を綿密に設計し、他所と大差ない踏み子の数でより高みに到達するように工夫します。蔦重はより高い「あがり」を目指して妥協しないものの常
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