中小企業経営のための情報発信ブログ387:ビジネスに必要な数学的思考
今日もブログをご覧いただきありがとうございます。このごろ「数学の学び直し」に関する本やビジネスパーソン向けの数学関連の本が書店で目に付きます。以前学生時代に苦しんだ数学を学びなおしたいという知的欲求からか、AIやITを理解するためか、ビジネスパーソン数学を学びなおそうというモチベーションが高まっています。決算書類を読み解くためにも数学的な素養は必要ですし、ビジネスの場で論理的に物事を考えるためにも数学的な見方・考え方は重要です。1 まず、数学という学問は「言葉の使い方を学ぶ学問だ」と言っても良いでしょう。多くの人は数字を使って計算するのが数学だと思っていますが、計算は電卓やエクセルなどが計算してくれます。 ビジネスパーソンにとって必要なのはこうしたデータ処理ではなく、その計算に至る道筋を作り上げることです。例えば、ある商品やサービスの商談を行うとき、なぜその商品やサービスを推奨するのか、購入すればどのようなメリットがあるかを筋道を立てて説明できなければなりません。こうした筋道に必要なのが論理的思考、すなわち数学的な見方・考え方なのです。
AすなわちB :ある事実を基に主張するとき
AなぜならB :主張と根拠をつなぐとき
AゆえにB :因果関係を説明するとき
A一方でB :相対する概念を持ち出すとき
A以上よりB :結論を示すとき
こうした数学的見方・考え方を示す言葉の使い方を学ぶことによって、主張が明確となり、分かりやすく説得力をもった話し方になるのです。
重要なのは「どう解くか」ではなく「どう説明するか」です。数学の問題を解いて正解を出すことが目的ではなく、「どのよう
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