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No,62 「台風来るから気を付けて出社を」…災害時に出社強制する上司

「台風来るから気を付けて出社を」…災害時に出社強制する上司 「ブラック企業」化する要因と防止策 就活や転職、企業人事のさまざまな話題について、企業の採用・人事担当として2万人超の面接をしてきた筆者が解説します。  秋は台風などによる自然災害が起きやすい時季です。これだけひどい災害の報道がなされてきても、今も台風接近の際にも出社を要請する企業があり、SNS上でいわゆる「ブラック企業」だと糾弾されています。こうした企業や管理職はどういう思考をし、リスク管理をどう考えているのでしょうか。 「自分たちだけは大丈夫」の心理  台風時の出社強制は批判されるべきですが、一方で専門家の話によると、日本でも欧米でも、災害に備えて避難の指示や命令が発令されても、避難する人々の割合が50%を超えることはほとんどないそうです。つまり、最終的に事故が生じると報道などで非難されますが、それ以外にも「無事故でよかったものの、危険な出社」等をしているところは、多々ありそうです。  多くの人が危ない状況の中でもいつも通りのことをそのままし続けようとする背景には、多少の異常事態が起こっても、それを正常の範囲内として捉え、心を平静に保とうとする働きがあります。これを「正常性バイアス」(normalcy bias)と言います。  この働きは、人々が日々の生活を送る中で生じる新しい事象やさまざまな変化に、過剰に心が反応してしまい、混乱したり疲弊したりしないために必要な働きではあります。しかし、この働きの度が過ぎてしまうと、本当に危険な非常事態の際にも、それを異常と認識せず、避難など危険への対応が遅れてしまうことになりか
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