「AIでミュージックビデオを作ってみたいけれど、映像の構成を考えるのが大変……」
そんな人に面白いサービスがあります。
それが、AIアニメーション制作サービスのOiiOii(オイオイ)です。
今回、実際にOiiOiiのミュージックビデオ制作機能を使って、1本のMVを作ってみました。
そして今回の制作で、あえてやらなかったことがあります。
MVの構成を自分で考えて、AIに細かく指示することをしませんでした。
OiiOiiに曲をアップロードして、MVのタイプに「視覚効果」を選択。
それ以外は、ほぼAIにお任せしました。
今回使ったのは、アイドルを目指す少女をテーマにした楽曲です。
「この曲からAIは、いったいどんな映像を作るんだろう?」
そんな実験のような感覚で制作してみました。
今回は、その制作過程と、実際に消費したポイント、制作時間、そして使ってみて感じた注意点まで、できるだけ正直に紹介します。
OiiOiiって何?
OiiOiiは、AIを活用してアニメーションや映像作品を制作できるサービスです。
単純な「文章→動画」の生成AIとは少し違います。
作品の企画や脚本、キャラクター、シーン、動画生成など、アニメーション制作に必要な複数の工程をAIエージェントがサポートしてくれます。
公式では、アートディレクター、脚本家、キャラクターデザイナーなど、複数の専門的なAIエージェントが協調して制作する仕組みが紹介されています。
また、複数の画像・動画生成モデルを利用できる点も特徴です。
つまり、
「AIに動画を1本作ってもらう」
というより、
「AIに映像作品の制作チームとして働いてもらう」
というイメージに近いサービスです。
今回は「視覚効果」を選んだ
OiiOiiのMV制作では、いくつかのタイプから方向性を選ぶことができます。
今回、私が選んだのは、
「視覚効果」
です。
ここが今回のポイントです。
「こんなストーリーにしてください」
「主人公はこういうキャラクターです」
「最後は海で終わってください」
といった細かい要望をAIに伝えていません。
本当に、曲そのものをAIに渡してみました。
今回の楽曲は「アイドルを目指す少女」
今回使った曲は、アイドルを目指す少女をテーマにした楽曲です。
少女が夢に向かって進んでいく。
そんなイメージを持った曲です。
ただし、OiiOiiには、
「アイドルを目指す少女の物語にしてください」
という具体的な映像指示をしていません。
ここは非常に重要です。
私自身が映像のストーリーを細かく指定したのではなく、
曲を聴いたAIが、音楽から映像表現を考えてくれる
という使い方を試しました。
まず曲をアップロードする
制作はシンプルです。
OiiOiiのミュージックビデオ制作機能を開き、楽曲をアップロードします。
今回使用したのは、自分で制作した楽曲です。
曲をアップロードすると、OiiOiiが楽曲を分析していきます。
音楽の構造や歌詞などを読み取りながら、MVを構成するための情報に変換していきます。
ここまでは、特に難しい操作はありません。
AIに「MVのアイデア」を説明しなかった
今回、個人的に一番面白かったのがここです。
普通なら、
「主人公はアイドルを目指す少女」
「ステージに立つ」
「ライブ会場を出す」
「最後は夢に向かって走っていく」
など、映像のアイデアをAIに伝えたくなります。
しかし、今回はそれをしませんでした。
曲だけを渡しました。
つまり、
> 「この曲を聴いて、あなたが感じたものをMVにしてください」
という状態です。
これは、ある意味でAIに映像監督を任せる実験です。
「視覚効果」ではどんなMVになる?
視覚効果タイプは、ストーリーを中心にしたMVとは少し考え方が違います。
物語を最初から最後まで追いかけるというより、
音楽のリズム、雰囲気、曲の展開などを映像表現に変換する
ような方向性です。
そのため、
・光
・色
・グリッチ
・ノイズ
・抽象的な映像
・ビートに合わせた動き
・音楽の盛り上がりに合わせた映像変化
などを使ったMVと相性がいいと思います。
特に、ポップスやボカロ、エレクトロ系など、音そのものに特徴がある楽曲では面白い結果が期待できます。
AIが曲の構造を読み取っていく
OiiOiiでは、楽曲を分析して、イントロやフック、ブリッジなど、曲の構造を映像制作に利用していきます。
ここが非常に面白いところです。
映像を作るために、
「まずAメロだからこの映像」
「サビだからこの映像」
と自分でタイムラインを組む必要がありません。
AIが曲の展開を分析して、
「ここはこういう映像にすると合いそう」
という判断をしてくれます。
つまり、今回の私は映像編集者というより、
AIがどんな解釈をするのかを見る監督
のような立場でした。
「自分だったらこうする」と考えない
今回の制作では、意識的にAIに任せました。
例えば、
「アイドルだからステージを出したほうがいい」
「少女だからかわいい映像にしたほうがいい」
という判断も、自分からは入れません。
なぜなら、今回知りたかったのは、
「人間が映像を指定しなかった場合、AIは音楽からどんなMVを想像するのか?」
だったからです。
これはOiiOiiの使い方として、かなり面白いと思います。
生成された映像を見てみる
そしてAIが作った映像を確認します。
ここで、
「なるほど、AIはこの曲をこう解釈したのか」
という楽しみがあります。
自分で最初から絵コンテを作っていたら、おそらく自分の頭の中にある映像に近いものを作ろうとするでしょう。
しかし今回は違います。
AIに解釈を任せたので、自分では思いつかなかった映像が出てくる可能性があります。
これが、今回の制作で一番面白かった部分です。
OiiOiiは「AIに任せる」使い方も面白い
OiiOiiというと、
「AIに細かく指示してアニメを作る」
という使い方をイメージする人もいると思います。
もちろん、それもできます。
しかし今回使ってみて感じたのは、
むしろAIにある程度自由に任せる使い方も面白い
ということです。
例えば、
「この曲からどんな映像が生まれる?」
という実験。
これは普通の動画編集ソフトではできません。
動画編集ソフトは、人間が映像を作って編集するためのものだからです。
OiiOiiの場合は、
曲→AIによる解釈→映像
という流れを作れます。
実際にかかった時間
今回の制作でかかった時間は、操作や確認などを含めておよそ2時間半程度でした。
ただし、これは私自身が制作画面を確認したり、試行錯誤した時間も含んでいます。
AIがすべての処理を瞬時に終わらせるわけではありません。
動画生成には、それなりの待ち時間があります。
また、生成された映像を確認する時間も必要です。
そのため、
「曲をアップロードして数分待てば完成」
というサービスではありません。
ただ、従来なら自分で行っていた、
・ 映像の構成
・カットの作成
・音楽とのタイミング調整
・映像素材の生成
などをAIにかなり任せられることを考えると、MV制作のハードルはかなり下がったと感じます。
一番気になるポイント。いくらかかった?
ここは、実際の数字を公開します。
今回、私が制作したMVでは、
2,463ポイント
を消費しました。
私が利用した条件では、
7,500円で3,500ポイント
でした。
したがって、今回消費したポイントを単純に金額換算すると、
7,500円 × 2,463 ÷ 3,500 ≒ 5,278円
となります。
つまり、
今回のMV制作では、約5,300円相当のポイントを消費した
ということになります。
ただし、これはあくまで私が今回作ったMVでの実績です。
OiiOiiのポイント消費は、動画の長さ、生成モデル、生成回数、修正回数などによって変わります。
したがって、
「OiiOiiなら5,300円でMVが作れる」
と考えないほうがいいでしょう。
あくまで、
「私の場合は2,463ポイント消費した」
という一つの実測値として参考にしてください。
できるだけポイントを節約するなら?
初めてOiiOiiでMVを作るなら、いきなり長い作品を作るのはおすすめしません。
まず、
短い楽曲や短い区間で試してみる
のがおすすめです。
AI動画では、
「このカットは気に入らない」
「もう一度生成したい」
ということが普通にあります。
そのたびにポイントを消費する可能性があります。
だから、
短く試す
↓
結果を見る
↓
気に入ったら本格制作
という流れが安全です。
「視覚効果」はどんな人に向いている?
今回の経験からすると、「視覚効果」は特に、
音楽を中心にMVを作りたい人
に向いていると思います。
例えば、
・ボカロ
・エレクトロ
・ダークポップ
・EDM
・シンセウェーブ
・サイバー系
・アイドル系
・アニメソング
など。
もちろん、ジャンルが限定されているわけではありません。
重要なのは、
「ストーリーを細かく説明するより、曲そのものから映像を作ってほしい」
という人に向いているということです。
「ストーリー」と「視覚効果」の違い
OiiOiiでMVを作るなら、この2つはかなり性格が違います。
ストーリー
「この曲で、こういう物語を見せたい」
という人向け。
キャラクターや舞台を設定して、アニメ作品のようなMVにしたい場合に向いています。
視覚効果
「この曲を聴いて、AIがどんな映像を感じるのか見てみたい」
という人向け。
音楽の構造や雰囲気を映像に変換してもらいたい場合に面白いと思います。
今回の私は、後者を選びました。
完全にAI任せにするメリット
今回の方法には、意外なメリットがあります。
それは、
自分の発想に縛られない
ことです。
自分でMVを作ろうとすると、
「こういう映像にしよう」
と最初から答えを決めてしまいます。
ところが、AIに曲だけ渡すと、
「そういう映像になるのか!」
という発見があります。
これは、AIを単なる制作ツールではなく、
クリエイティブパートナー
として使う方法なのかもしれません。
もちろん、AIに任せれば全部うまくいくわけではない
ここは誤解してほしくないところです。
AIに全部任せれば、必ず自分の理想どおりのMVになるわけではありません。
「ここは違うな」
と思うこともあります。
キャラクターの見え方や、映像の雰囲気、カットの内容など、修正したくなる部分も出てきます。
だから、
完全自動で完成する魔法のボタン
だと思うより、
最初のアイデアをAIに作ってもらい、必要なところだけ人間が修正する
という使い方が現実的です。
OiiOiiでMVを作ってみて感じたこと
今回、一番面白かったのは、
「自分はMVの映像をほとんど考えなかった」
ということです。
曲を作る。
OiiOiiにアップロードする。
「視覚効果」を選ぶ。
そして、AIが曲を分析して映像を作っていく。
それだけです。
もちろん、生成結果の確認や待ち時間、ポイント消費はあります。
でも、これまでMV制作で必要だった「映像を最初から全部考える」という作業を、かなりAIに任せることができました。
特に今回のような、
「アイドルを目指す少女」
というテーマを持った楽曲から、AIがどんな映像世界を作るのかを見るのは、とても面白い体験でした。
まとめ「曲だけ渡してMVを作って」は意外と面白い
OiiOiiのMV制作機能には、いろいろな使い方があります。
細かくストーリーを指定して、自分の頭の中にあるMVを作る。
それも面白い。
でも今回試してみて、個人的に面白いと思ったのは、
何も細かく指示せず、曲そのものをAIに渡してみる方法です。
今回私は「視覚効果」を選び、映像について具体的な要望は書きませんでした。
AIに、
「この曲を聴いて、あなたなりのMVを作ってみて」
という状態にしたわけです。
そして実際に制作したMVでは、
2,463ポイントを消費。
私が利用した条件では3,500ポイントが7,500円だったため、単純換算すると約5,300円相当でした。
ただし、これはあくまで私自身の一回の制作結果です。
制作する曲や映像、生成回数によって必要なポイントは変わります。
だからこそ、初めて使うなら、まず短い尺で試してみるのがおすすめです。
OiiOiiは「AIに作ってもらう」だけではない
今回使ってみて感じたのは、OiiOiiの面白さは、
「AIが動画を作ってくれること」だけではない
ということです。
自分が作った曲をAIに聴かせて、
「あなたには、この曲がどう見える?」
と問いかける。
そしてAIが出してきた映像を見る。
そこには、自分が最初に想像していたものとは違う表現が出てくるかもしれません。
それを見て、
「なるほど。こういう解釈もあるのか」
と思える。
そういう使い方をすると、OiiOiiは単なるAI動画生成サービスではなく、
音楽から新しい映像表現を発見するためのクリエイティブツール
として、かなり面白い存在だと思います。
曲はある。
でもMVのアイデアが思いつかない。
そんなときは、あえて何も考えずに曲をOiiOiiに渡してみる。
「この曲、あなたならどう映像化する?」
そんな使い方から始めてみるのも、面白いかもしれません。