生成AIを使うと、WordPressのページやコードを以前より速く形にできます。しかし、「画面が表示された」ことと、「安全に公開して運用できる」ことは同じではありません。
公開後にフォームが届かない、スマートフォンだけ崩れる、検索結果に出ない、更新したら元に戻せない――こうした問題を減らすために、公開前に確認したい7項目をまとめます。
1. 元に戻せるバックアップがあるか
最初に確認したいのは、問題が起きたときに公開前の状態へ戻せるかどうかです。
WordPressは、画像やテーマなどのファイルだけでなく、投稿内容や設定を保存するデータベースも使っています。どちらか一方だけでは、完全に戻せない場合があります。
- WordPressのファイル
- データベース
- 復元に必要なサーバー情報
- バックアップを取得した日時
この4点を確認し、可能なら本番とは別の場所にも保管します。「バックアップを作った」だけでなく、復元に使える形式かどうかまで確認できると安心です。
2. パソコン以外の表示も確認したか
AIが生成したCSSやレイアウトは、ひとつの画面幅では整って見えても、スマートフォンやタブレットで崩れることがあります。
トップページだけでなく、固定ページ、投稿ページ、お問い合わせ、404ページなども確認します。
- 文字が画面からはみ出していないか
- ボタンが押せる大きさか
- 画像が極端に切れていないか
- 横スクロールが発生していないか
- メニューを開閉できるか
見た目だけでなく、実際に押す・送る・戻る操作まで試すことが重要です。
3. リンクとお問い合わせフォームは実際に動くか
リンク切れやフォームの不達は、公開後の機会損失につながります。
すべての主要ボタンを押し、想定したページへ移動するか確認します。お問い合わせフォームは、入力、エラー表示、送信完了、管理者への通知、送信者への自動返信まで一連の流れを試します。
送信完了画面が表示されても、メールが届いているとは限りません。迷惑メールフォルダや送信設定も含めて確認します。
4. HTTPSとURLが統一されているか
SSL化されたサイトは、URLが「https」で始まります。ただし、一部の画像やスクリプトだけが古い「http」のままだと、ブラウザに安全でない通信として扱われることがあります。
- WordPressアドレスとサイトアドレス
- 画像やCSS、JavaScriptのURL
- wwwあり・なし
- httpからhttpsへの転送
- 内部リンク
URL変更は管理画面へ入れなくなる原因にもなるため、バックアップなしで設定を変えないようにします。
5. 検索エンジンに見せる設定になっているか
制作中は、検索結果に出さない設定を使うことがあります。その設定が公開時にも残っていると、サイトを公開しても検索結果へ出にくい状態になります。
反対に、テストページ、仮文章、重複ページなど、まだ見せたくない内容が検索対象になっていないかも確認が必要です。
- サイトの表示設定
- noindexの有無
- ページタイトルと説明文
- サイトマップ
- 仮ページやサンプル投稿
検索結果への反映には時間がかかるため、設定を直した直後に必ず表示されるとは限りません。
6. 公開環境へ不要な情報が出ていないか
AIへ渡した例文、仮のメールアドレス、テスト用アカウント、デバッグ表示などが、そのまま残っていないか確認します。
特にWordPressのデバッグ機能は原因調査に役立ちますが、公開サイトの画面へエラー詳細を表示すると、訪問者に不要な情報を見せる可能性があります。
- テスト用のユーザーや管理者権限
- 仮パスワードやAPIキー
- エラーメッセージやデバッグ表示
- 不要なプラグインとテーマ
- 更新されていないWordPress本体・テーマ・プラグイン
秘密情報を見つけた場合は、単に画面から消すだけでなく、必要に応じてキーやパスワード自体を再発行します。
7. 文章・画像・権利・読みやすさを最終確認したか
生成AIの文章には、もっともらしい誤情報や、実際には提供していない内容が混ざる可能性があります。会社情報、料金、営業時間、実績、所在地、保証表現などは、必ず正しい情報と照合します。
画像についても、利用権、人物やロゴの扱い、代替テキスト、文字の読みやすさを確認します。
- 事実と異なる文章がないか
- 他社のロゴや画像を無断利用していないか
- 誇張や保証表現がないか
- 画像の内容を説明する代替テキストがあるか
- 個人情報や顧客情報が写っていないか
AIは速くする道具。公開判断は人が行う
私は2026年5月頃から、WordPress・Webサイト関連のサービス提供を本格的に始めました。AIを調査、整理、実装候補の洗い出し、確認項目の整理などに活用し、作業の速度と確認範囲を高めています。
一方で、AIの出力をそのまま公開するのではなく、公開可否、実装判断、動作確認、最終品質は人の目で確認します。経験年数を長く見せることより、何を確認したか、問題が起きたときにどう戻せるかを明確にすることを大切にしています。
相談前に用意すると確認が早いもの
AIで作ったWordPressの修正や公開前確認を相談する場合は、次の情報があると状況を整理しやすくなります。
- 現在困っていること
- 使用したAIや制作方法
- WordPress、テーマ、主なプラグイン
- 公開前か、すでに公開済みか
- エラーが出る操作と画面
- バックアップの有無
- 希望する公開時期
ログイン情報や秘密情報は、最初の相談文へ直接書かず、必要性と安全な共有方法を確認してから扱うようにしてください。
まとめ
AIで作ったWordPressを公開する前は、次の7項目を確認します。
1. 復元できるバックアップ
2. 複数画面幅での表示
3. リンクとフォームの実動作
4. HTTPSとURL
5. 検索エンジン向け設定
6. 秘密情報・デバッグ・更新状態
7. 文章・画像・権利・読みやすさ
自分で判断しにくい箇所がある場合は、無理に本番環境を変更する前にご相談ください。関連サービスが受付休止・非公開の場合や、どのサービスが合うか分からない場合は、私のプロフィールにある「見積り相談」から現在の状況をお知らせください。