霊感があるから占い師になれるわけではないし

霊感があるから占い師になれるわけではないし、霊感がないからなれないわけではないのです。

霊感があり、直感があり、不思議な体験もしているという方は、占い師やスピリチュアルな道において誰かの役に立ったりできる可能性は大きいと思います。しかし、繊細な部分も併せ持っているために、相性の悪い相談者の方にひどい批判をされて傷つき、立ち上がれないことも多いのです。

反対に、霊感などが全くなくても、カードや計算によって導きだされたものを、正しい言葉で相手に伝え、その方の人生の一助になることはできます。

ですから、何かの才能を持っているというのと、その道のプロとして仕事ができるというのは、占い師だけではなくどの分野においても全く違うのです。

タレントという分野があります。ちょっとかわいいだけだと、もっとかわいい人もいます。何かの特技があるということでは、もっとすごい特技を持っている人もいます。歌が上手いなら、もっとうまい人もいます。それでも売れる人と売れない人がいます。これは、やはりその分野生きていくことができる要素が他にあるからなのです。

私の方が仕事もできる、私の方が頑張っている、でもなぜあの人の方が出世するの？と思う時はあります。それは仕事ができる以外の要素でその人が勝ちぬいている可能性があります。

占い師になりたい方は年々増えています。世の中が不安になると占い師は増えます。不景気になると占い師は増えます。でも、簡単に「占い師になれる」と思うのは違うのです。正しい言葉の選択、相手の人生を正す覚悟、そして少々の直感と、仕事としての責任感などを持ち合わせたうえで、その道を歩いていけるだけの何かが必要なのだと思います。