恋愛の境界線|自分を守る本当の意味

恋愛の境界線|自分を守る本当の意味

記事
コラム
捨てたかったものは、家に残った。
なのに、売る予定のなかった貴金属はなくなった。

今日、実際にわが家であった出来事です。

母が新聞の折込広告を見て、不用品の回収業者に電話をしました。

処分したかったのは、もう使っていないマッサージ機。

電話では「大丈夫ですよ」と言われたそうです。

ところが、当日業者が来ると話が違いました。

「これは引き取れません」

え?
それを引き取ってもらうために呼んだんじゃないの?

私はそう思ったのですが、そこから話は別の方向へ進んでいきました。

「ほかに不用品はありませんか?」
「査定できるものがあれば見ますよ」

母も「じゃあ、これは?」「こっちは?」と家にあるものを出していきました。

結局どうなったかというと、最初に捨てたかったマッサージ機はそのまま。

代わりに、最初は売るつもりなんてなかった貴金属を売って、業者は帰っていきました。

もちろん、最終的に売ると決めたのは母です。

だから、この出来事について業者がどうだったという話をしたいわけではありません。

私が引っかかったのは、最初の目的と、最後に起きたことが全然違っていたことでした。

そして、ふと思ったんです。

これ、恋愛でもよく起きているな、と。

境界線は、突然壊れるわけじゃない

恋愛相談を受けていると、

「彼に振り回されてしまいます」
「嫌われるのが怖くて言えません」
「本当は苦しいけれど、離れられません」

というお話をよく聞きます。

でも、最初から自分を全部相手に明け渡している人は、ほとんどいません。

始まりはもっと小さいんです。

本当は今日は会いたくなかったけれど、彼が会いたいと言うから会った。

返信を待つのが苦しいけれど、重い女だと思われたくなくて何も言わなかった。

嫌だと思うことをされたけれど、「これくらいで怒ったら面倒な女かな」と飲み込んだ。

一つひとつを見ると、それほど大きなことには見えません。

ところが、その小さな譲歩を何度も繰り返していると、ある時ふと、

私、本当はどうしたかったんだろう?

となる。

今日の出来事を見ていて、私はそこがとても似ていると思いました。

最初から大切なものを渡そうとしていたわけじゃない。

ただ、その場その場で相手の流れに合わせていただけ。

それなのに気づいた時には、自分が最初に望んでいた場所とは違うところに立っている。

私は、これが境界線を失っていく一つの形だと思っています。

「自分を大切にする」が分からない人へ


私は鑑定でも「自分を大切にしてください」と伝えることがあります。

でも、この言葉って実はかなり曖昧です。

自分にご褒美を買うことでも、嫌な人を全部切ることでもありません。

私が考える「自分を大切にする」は、もっと現実的です。

自分の人生について、自分で決める権利を手放さないこと。

好きな人ができても同じです。

彼を大切にすることと、彼に決定権を渡すことは違います。

相手の事情を理解することと、自分だけが我慢することも違う。

ここを混ぜてしまうと、優しさだったはずのものが、いつの間にか自己犠牲へ変わります。

捨てるものは、自分で決める


最近私は、自分自身の発信にも「哲学を持つ」ということを意識しています。

今日の出来事を私なりの言葉にするなら、

捨てるものは、自分で決める。

これでした。

物だけの話ではありません。

終わらせる恋も、まだ大切にしたい関係も、自分の中に残しておきたい気持ちもそうです。

周りから、

「そんな男やめなよ」
「もう忘れた方がいいよ」

と言われても、自分がまだ納得していないなら、簡単には捨てられないでしょう。

反対に、自分はもう苦しいと思っているのに、

「彼も大変だから」
「ここまで待ったんだから」

と関係を抱え続けることもあります。

だから私は、何でも「手放しましょう」とは言いたくありません。

手放すかどうかより、誰がそれを決めているのか。

私はそこを見る方が大事だと思っています。

恋愛の違和感は、小さいうちに言葉にする


私は電話鑑定で、未来や相手の気持ちだけをお伝えして終わりにしたくないと思っています。

なぜこんなに苦しいのか。
何に引っかかっているのか。
本当はどうしたいのか。

恋愛で苦しくなっている時ほど、この辺りが自分でも分からなくなります。

「彼は私を好きですか?」と聞きたくて電話したのに、話していくうちに、

私、本当は彼の気持ちより、この扱いをされ続けることが嫌だったんですね

と気づく方もいます。

私は、そういうまだ言葉になっていない違和感を一緒に見つけることも鑑定だと思っています。

彼を好きなままでもいい。

すぐに別れると決めなくてもいい。

ただ、相手を好きになることと、自分の人生の決定権まで相手に渡すことは別です。

今日、家に残ったマッサージ機を見ながら、改めて思いました。

何を手放すのか。
何を大切に持っておくのか。

それを決めるのは、自分です。

恋愛でも人生でも、境界線とは相手を締め出すための壁ではなく、「ここから先は私が決める」と、自分の人生の主導権を自分の手元に戻しておくことなのだと思います。

もし今、彼との関係で「何が嫌なのかさえ分からなくなっている」と感じているなら、電話鑑定でその違和感から一緒に整理していきましょう。

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