平日の朝、アラームを止めても、しばらく布団から出られない。
スマホの通知だけが、先に一日を始めてしまっている。
「前はもっと動けたのにな」
「このくらいで疲れてるなんて、情けない」
そんなふうに自分を責めながら、なんとか身体を起こす。
仕事、家事、子どものこと、親のこと、お金のこと。
頭の中では今日やるべきことが、もうタスク表のように並んでいます。
でも心のどこかでは、静かにこうつぶやいている。
「本当は、もう前みたいには頑張れない…」
もし今のあなたが、ふとそんな気持ちになることが増えているなら。
それは決して「根性が足りないサイン」ではありません。
それは、
「もうひとりで背負わなくていいですよ」**
という、やわらかなサインです。
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### 与えることに慣れすぎた心
この記事を見てくださったあなたは、きっとこれまで、
「与える側」として長く歩いてこられたのだと思います。
・職場で、頼まれごとをつい引き受けてしまう
・家では、自分より家族の都合を優先してしまう
・友人の相談には夜遅くまで付き合ってしまう
そんなふうに「誰かのため」に動いているうちに、
自分のための時間やエネルギーは、いつもあと回しになってしまう。
その優しさは、もちろん素晴らしいものです。
あなたが注いできた気遣いや働きは、
見えない貯金のように、ちゃんと積み上がっています。
ただ――
「与える貯金」をコツコツしてきたのに、
「受け取る引き出し方」を誰も教えてくれなかった。
ほめられても
「いえいえ、そんな…」とすぐ返してしまう。
「手伝うよ」と言われても
「大丈夫、ひとりでやるから」と微笑んでしまう。
そのたびに、せっかく届きかけた贈り物を
そっと押し戻してしまっているのかもしれません。
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### 宇宙は「出しっぱなし」を許さない
深呼吸をするとき、
息を吐きっぱなしにはできません。
潮は満ちたり、引いたりをくり返し、
昼と夜は、必ず交代でやってきます。
自然のすべては、
「出す」と「受け取る」のセットで動いています。
人のご縁も、お金も、チャンスも、本当は同じです。
拙著、天沢晴人名義の「引き寄せるのではなく与えるのです」では、
「まず与えることが、エネルギーを育てることにつながる」
というお話をしました。
たっぷりとエネルギーを育てたその先には、
次のステップがあります。
それは、
> **ちゃんと受け取る勇気を持つこと。**
頑張り屋さんほど、ここが苦手です。
「まだ私なんて」と、カードのポイントを
いつまでも交換しないままにしているようなもの。
残高はたくさんあるのに、
自分では「ないこと」にしてしまっているのです。
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### 「もう頑張らなくていい」は、あきらめの合図ではない
心や身体が疲れ切って
動けなくなりそうなとき、
「もう頑張らなくていい」という言葉を聞くと、
どこかで不安になる方もいるかもしれません。
「じゃあ、何もしなくていいってこと?」
「置いていかれてしまうんじゃない?」
けれどここで言う「もう頑張らなくていい」は、
**“今までと同じ頑張り方を続けなくていい”**
という意味です。
・我慢で乗り切る
・自分さえ犠牲になれば丸く収まる
・限界を超えても笑ってやり過ごす
こうした古いスタイルを、
そろそろ卒業してもいいですよ、という合図。
これからは、
・助けを求めること
・できないときは「できない」と言うこと
・届いたものを、感謝して受け取ること
そうした新しいスタイルを、
少しずつ練習していけばいいのです。
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### この本が一緒に歩きたい道
この本は、あなたのお尻を叩くための本ではありません。
むしろ、こんな願いを込めています。
*もう十分がんばってきた人が、
これ以上、自分をすり減らさなくて済むように。*
*それでいて、人生の豊かさや喜びは、
前よりも静かに増えていくように。*
そのための「受け取り上手」のコツを、
小さなステップに分けてお届けしていきます。
・言葉の受け取り方
・助けの受け取り方
・お金や豊かさの受け取り方
・愛情や好意の受け取り方
どれも、特別な才能はいりません。
少しの意識と、ほんの少しの練習で、
じわじわと人生が変わりはじめます。
ページを開くあいだだけでも、
肩の力をそっとゆるめていただけたらうれしいです。
ここまで、本当によく頑張ってこられました。
そのことをまず、心から労ってあげてください。
そして、静かにこう宣言してみませんか。
> 「これからは、頑張るだけじゃなく、受け取ることも学びます」
その瞬間から、あなたの世界は
少しずつ、新しいリズムで動きはじめます。
その旅路のそばで、
この本がそっと寄り添えたなら幸いです。