「今っぽいデザインにしたい」。リニューアルを考えるとき、まず出てくる言葉だと思います。
ただ、流行を全部追いかけても、いいサイトになるとは限りません。服と同じで、体型や場面に合わないものを無理に着ると、かえって不格好になります。
僕らは流行を、次の3つに分けて考えています。
土台:どのサイトでも入れておきたいもの
大きな文字と余白
情報を詰め込むほど親切に見えそうですが、実際は逆で、どこを見ればいいか分からなくなります。ページの目的をひとつに絞って、引き算で考えるのがコツです。
スマホから考える
パソコンで見てきれいなデザインが、スマホでは崩れることは珍しくありません。完成前に、自分のスマホで開いてみてください。文字は拡大しなくても読めるか、ボタンは指で押しやすいか、横にはみ出していないか。Wi-Fiだけでなく携帯の回線でも見ておくと、重さも分かります。
ちょうどいい小さな動き
ボタンにカーソルを乗せると色が変わる。フォームの入力が終わると小さなチェックが出る。マイクロインタラクションと呼ばれるものです。「今ここを操作している」と伝わるので、軽くて効き目があります。
誰でも使える作りと、表示の速さ
文字と背景の色の差をはっきりさせる。リンクやボタンがひと目で分かるようにする。画像を適切なサイズに縮める。地味ですが、成果を静かに左右するところです。
味付け:自分の業種に似合うなら
黒を基調にしたデザインは、高級感や先進性を出しやすいので、ITやクリエイティブ、高級なサービスと相性がいいです。一方で、飲食店やクリニック、学習塾や保育のように、明るさや親しみやすさが大事な業種だと、冷たく見えることがあります。
手描きやコラージュの表現も同じです。AIで整ったデザインが簡単に作れるようになったぶん、人の手の揺らぎや温かみが見直されています。ただ、ここも似合う業種と似合わない業種があります。
「流行っているから」ではなくて、「どんな印象を持ってほしいか」から選んでください。
見送り:中小企業なら無理に入れなくていいもの
スクロールに合わせて立体物が動く大きな3D、画面全体を使った没入型のアニメーション、ページを開くたびに入る長い演出。
見栄えはするんです。ただ、作る費用がふくらむうえに、データが重くなって、スマホの回線だと表示が遅れます。大手のブランドや、表現そのものが価値になる業種向けと考えておくといいと思います。
頼むときに確かめること
・スマホで実際に開いて確かめられるか
・その演出は、何のために入れるのか
・公開後、自分で更新できる作りか
流行の言葉を覚えるより、この3つを聞くほうが、仕上がりの納得感は上がると思います。
僕らの進め方
僕らははじめのデザインから、画像ではなく動くHTMLでお見せしています。パソコンとスマホで実際に触って、「ここの文字が小さい」「この動きは要らない」と言ってもらえるからです。
今のサイトが古く感じてきたら、リニューアルのサービスも見てみてください。