WordPressでサイトを持っている方に、一度だけ見てほしい数字があります。PHPのバージョンです。
PHPは、WordPressを裏で動かしているプログラムの言葉です。ふだんは意識しなくても困りません。ただ、古いままだと新しく見つかった弱点が直らないまま、サイトが動き続けることになります。
見るだけなら数分で終わりますし、お金もかかりません。見る場所と、見たあとにどうするかを順に書きますね。
見る場所は2つあります
WordPressの管理画面で見る
「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」と進んで、「サーバー」の欄を開きます。そこにPHPのバージョンが出ています。
レンタルサーバーの管理画面で見る
「PHPのバージョン」や「PHP設定」といった項目があります。名前は会社ごとに少し違うので、見つからないときはサーバー会社のマニュアルで探してみてください。
どこのサーバーか分からない、管理画面に入れない。そういう会社は意外とあります。そのときは、サイトを作った人やサーバーの契約をしている人に聞いてみてください。ついでに、契約の名義と管理画面に入れる人を控えておくと、急ぎのときに慌てずに済みます。
その番号、いまどの状態ですか
番号は「8.3.36」のように3つ並んでいます。サポートの期限を決めているのは、はじめの2つ(ここでは8.3)です。
PHP公式の「Supported Versions」をもとに、僕らがまとめました(2026年10月22日に確認)。
8.1より古い番号だと、新しい弱点が見つかっても修正版が出ません。実際に2026年10月の重大な弱点でも、新しい版が出たのは8.2から8.5までの4つでした。
8.2の方も、のんびりはできません。12月31日で安全の修正が止まります。
W3Techsの2026年10月21日の数字から計算すると、PHPで動くサイトのおよそ半分が、サポートの終わった番号で動いています。古いままのサイトは珍しくないんです。
いきなり切り替えないでください
番号は、サーバーの管理画面で選び直すだけで上げられます。簡単なぶん、ここで慌てる方が多いところです。古い書き方のテーマやプラグインが新しいPHPで動かなくなって、画面が真っ白になることがあるからです。
順番はこうです。
1. ファイルとデータベースの両方をバックアップする
2. WordPress本体、テーマ、プラグインを最新にする
3. テーマとプラグインが、上げる先の番号に対応しているか確かめる
4. アクセスの少ない時間帯に番号を上げる
5. トップページ、よく見られるページ、フォームの送信を、パソコンとスマホで確かめる
おかしくなったら元の番号に戻して、原因の部品を直してからもう一度上げます。更新が止まっているプラグインは、代わりを探すことになります。
上げる先は、部品が対応していれば8.4か8.5が安心です。古い部品が多いサイトなら、まず8.3まで上げて、部品を入れ替えてからもう一段上げる進め方もあります。
「そのうちサーバー会社が上げてくれる」は危ないです
新しい番号が出ても、設定した番号はそのまま、というサーバー会社もあります。お知らせを読まないでいると、古いまま何年も過ぎていた、ということが起きます。
まずは番号を見る。今日はそこまでで十分です。
自分で触るのが不安なときは
バックアップや表示の確認まで自分でやるのは、ちょっと怖いですよね。僕らはWordPressの保守を月20,000円で引き受けています。本体とプラグインの更新、バックアップ、文字や画像の差し替えまで入っていて、最低契約期間はありません。
「番号を見たら7.4でした」のような相談からで大丈夫です。PHPを上げる作業も含めてどう進めるか、見積り相談で聞かせてください。