小さなお店のホームページで最初に決めるべき「たった1つの強み」の見つけ方

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ビジネス・マーケティング
はじめに:「何を載せればいいか分からない」が最初の壁

小さなお店のホームページやLP(ランディングページ)を作ろうとするとき、多くの方が最初につまずくのが「何を載せればいいのか分からない問題」です。

メニュー、料金、営業時間、アクセス……。載せるべき情報はたくさんあります。でも、それらを並べただけでは、見た人の心にはなかなか残りません。近くの似たお店と比べて「ここにしよう」と思ってもらうには、情報の前に決めておきたいものがあります。

それが、そのお店だけの「強み」です。

しかも、最初に決める強みは1つで十分です。むしろ、あれもこれもと並べるより、1つに絞った方が伝わりやすくなります。この記事では、その「たった1つの強み」の見つけ方をご紹介します。

強みは「すごいこと」でなくて大丈夫です

「強み」と聞くと、「日本一の○○」「メディアで紹介されました」のような立派な実績を思い浮かべるかもしれません。でも、実際にお客さまがお店を選ぶ理由は、もっと日常的なところにあります。

・落ち着いて長く過ごせる
・駅から近くて、仕事帰りに寄りやすい
・店主が一人ひとりの話をよく聞いてくれる
・料金が分かりやすくて、追加費用の心配がない

こうした「選ばれる理由」こそが、そのお店の強みです。派手である必要はまったくありません。大切なのは、お客さまの側から見て「自分に合っている」と感じられるかどうかです。

店主の「当たり前」を疑ってみる

強み探しで一番の障害になるのが、店主ご自身の「当たり前」です。

毎日やっていること、当然のように続けていることは、ご本人にとっては特別なことではありません。でも、お客さまから見ると、それこそが他のお店にはない魅力だったりします。

たとえば、あるカフェの見本ページを作ったときのことです。

※この見本は、私が制作練習のために架空のお店を題材に作った自主制作の見本サイトです(実在の店舗ではありません)。

そのカフェの設定は、大阪・中崎町にある、ゆっくり過ごせる小さなお店。制作前に「このお店の強みは何だろう」と考えたとき、最初に思いついたのは「おいしいコーヒー」「落ち着いた雰囲気」といった、どのカフェでも言えてしまう言葉でした。

そこで視点を変えて、「お客さまは、どんな場面でこのお店を使うだろう」と考え直しました。すると見えてきたのが、席の近くにコンセントがあること、Wi-Fiが使えること、そして中崎町という立地でした。

ノートパソコンで作業したい人、待ち合わせまで時間をつぶしたい人にとって、「コンセントとWi-Fiがあって、長くいてもいい空気のお店」は、立派な選ぶ理由になります。コーヒーの味だけでは差がつかなくても、「集中できる場所」としてなら選ばれる。強みは、商品そのものではなく、お客さまの使い方の中に隠れていることが多いのです。

強みを見つける3つの質問

ご自分のお店の強みを探すときは、次の3つの質問が手がかりになります。

質問1:お客さまに、よく言われる言葉は何ですか?
「ここは落ち着くね」「説明が丁寧だね」「駅から近くて助かる」——。お客さまが何気なく口にした一言は、そのまま強みの原石です。常連さんに褒められたこと、レビューに書かれたことを思い出してみてください。

質問2:他のお店と比べて、手間をかけていることは何ですか?
仕入れ、掃除、接客、準備……。ご本人は「当たり前」と思っていても、実は手間ひまかけていることは、他のお店が真似しにくい強みです。「うちはこれだけは手を抜かない」というものがあれば、それが候補になります。

質問3:お客さまは、どんな場面でお店を使っていますか?
仕事帰りの一杯、休日の家族との食事、勉強や作業の合間。使われ方を想像すると、その場面で「助かること」が見えてきます。立地、営業時間、設備、静かさ、スピード感。商品の魅力以外にも、選ばれる理由はたくさんあります。

3つの質問に答えて、出てきた候補の中から「一番お客さまの役に立っている」と思えるものを1つ選んでみてください。それが、ホームページで最初に伝えるべき強みです。

強みが1つ決まると、ページが作りやすくなる

強みが決まると、ホームページの作り方がぐっと楽になります。

トップに大きく載せる言葉(キャッチコピー)は、その強みを中心に組み立てられます。写真も「強みが伝わるもの」を優先して選べます。メニューや料金などの情報も、「この強みに興味を持った人が、次に知りたいこと」という順番で並べ替えられます。

逆に言えば、強みが決まらないまま作り始めると、情報が散らかって、何のお店か伝わらないページになりがちです。デザインの良し悪しより前に、まず「1つの強み」。これが順番です。

おわりに

強みは、特別な実績や派手な売り文句の中にあるとは限りません。店主の方の「当たり前」の積み重ねの中に、お客さまが選んでくれる理由が眠っています。

まずは3つの質問で、ご自分のお店の「当たり前」を棚卸ししてみてください。1つ見つかれば、それがホームページの芯になります。

ご案内

KNACKでは、小さなお店向けに、ヒアリングで「その店だけの強み」を一緒に整理しながらLP(ランディングページ)を制作しています。掲載している見本(カフェ・居酒屋・調剤薬局の採用LP)は、すべて架空のお店を題材にした自主制作見本です。

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