Web制作のヒアリングを終えても、すべての仕様が決まっているとは限りません。
たとえば、お客様からこんな回答が返ってきたらどうでしょう。
「予約機能も、できれば付けたいです」
「写真は後ほど用意します」
「英語ページは必要になるかもしれません」
こうした回答を、そのまま制作仕様として扱ってしまうと、見積もりや納期にズレが生まれることがあります。
一方で、すべてをその場で確定させようとすると、質問が終わらなくなってしまいます。
大切なのは、今決めることと、未決のまま管理することを分けること。
「未決事項」は放置するものではない
たとえば、お客様から「英語ページも後で追加するかもしれません」と言われたケース。
この時点では、次のように整理できます。
確定していること
現在は日本語サイトを制作する予定。
まだ決まっていないこと
英語ページを制作するかどうか。制作するとしたら、対象ページはどこまでか。
見積もりへの影響
英語ページを制作範囲に含めるかどうかで、作業内容と費用が変わる。
次にすること
今回の見積もりに含めるのか、将来の追加制作として扱うのかをお客様と確認する。
ここまで整理できれば、最初から英語ページのすべての仕様を聞く必要はありません。
まずは、見積もりに影響する部分だけ確認すればよいのです。
記録するときに残したい4つのこと
私は、未決事項を整理するとき、次の4つを分けて考えることが大切だと思っています。
① 今わかっていること
お客様が実際に伝えた内容と、すでに合意できていること。
② まだ決まっていないこと
情報が足りない部分。制作者側の推測が入っている部分。
③ 決まると何が変わるか
ページ数、機能、作業範囲、費用、納期などへの影響。
④ 誰が、いつまでに確認するか
確認する人とタイミングを決めておく。
これだけでも、あとから「あれは含まれていたはず」「聞いていなかった」という行き違いを減らす助けになります。
すべてを確定しなくても、次には進める
ヒアリングの目的は、お客様の希望をすべて聞き出すことではありません。
次の制作判断ができるところまで、必要な情報を整理すること。
今決めるべきことは確認する。
まだ決める必要がないことは、未決事項として残す。
追加依頼が発生したときは、元の制作範囲と照らし合わせる。
このように整理すれば、質問を増やすことなく、案件を前に進めやすくなります。
案件ごとに整理したい方へ
ヒアリングの回答、見積前の制作範囲、未決事項や追加依頼。
これらを案件ごとに記録できるよう、編集可能なExcel実務シートを作成しました。
「Web制作の回答→見積・要件判断 Excel|6タブ実務シート」
このシートでは、
- 顧客の回答を確定事実・仮説・未確認事項に分ける
- 追加質問を「必要・不要・保留」で判断する
- 見積に含む・含まない制作範囲を整理する
- 未決事項や追加依頼を記録する
といったことができます。
架空案件の記入例9件も収録しています。
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※Excelシート単体の商品です。PDFの解説教材や個別サポートは含まれていません。
全部聞かない。でも、必要なことは聞く。
全部聞かない勇気で、いいものをつくろう。