こんにちは、月詠ソーマです。
「わたしは昴宿(ぼうしゅく)」「彼は心宿(しんしゅく)」――宿曜占星術の27宿をご存じの方も多いと思います。
実はこの27宿、もともとはインド占星術の「ナクシャトラ(月の宿)」がルーツです。平安時代に空海が唐から持ち帰った『宿曜経』を通して、日本に伝わりました。今日は、インドの月の宿と、日本の宿曜の関係をお話しします。
■月の宿とは?
月は、およそ27日と少しで夜空をひとめぐりします。昔の人は、月が毎晩泊まる「宿」として空を27の区画に分けました。これがナクシャトラ、日本でいう27宿です。
インド占星術では、「生まれた瞬間に月がどの宿にいたか」を、その人の心の本質を表すものとしてとても大切にします。太陽の星座が「表の顔」なら、月の宿は「心の奥にある願い」です。
■インドの名前と日本の名前
いくつか例をあげてみます。
・クリッティカー = 昴宿:火の女神に守られた、まっすぐで情熱的な宿
・ローヒニー = 畢宿:美しさと豊かさを愛する、おだやかな宿
・プシュヤ = 鬼宿:人を育て、守ることに喜びを感じる宿
・チトラー = 角宿:美意識が高く、ものづくりの才に恵まれた宿
・ジェーシュター = 心宿:責任感が強く、まとめ役になりやすい宿
・レーヴァティー = 奎宿:やさしく、人の旅路を見守る最後の宿
宿曜占星術を知っている方は「あ、これ知ってる」と感じたかもしれません。
■同じ27宿でも、結果が違うことがある
ここが大切なポイントです。
日本の宿曜占星術は、多くの場合、旧暦の日付から宿を割り出します。わかりやすい反面、実際の月の位置とはずれることがあります。
インド占星術は、天文暦をもとに**生まれた時刻の月の実際の位置**を計算して宿を決めます。月は1日に約13度動くので、生まれた時刻によっては、同じ日でも宿がひとつ変わります。
そのため、宿曜で「〇〇宿」だった方が、インド占星術では隣の宿になることも珍しくありません。どちらが良い悪いではなく、計算の方法が違うのです。
■月の宿はさらに4つに分かれる
インド占星術では、ひとつの宿をさらに4つの「パーダ(足)」に分けます。同じ宿でも、どのパーダにいるかで性格の色合いが変わります。
たとえば同じレーヴァティー(奎宿)でも、第1パーダは行動的、第4パーダは感受性がとても強い、というように読み分けます。
そして月の宿は、人生の時期を読む「ダシャー」の出発点にもなります。「どの宿に生まれたかで、人生の時期の順番そのものが決まる」のです。
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