結婚式の友人代表スピーチを頼まれて、まずはネットで例文を探してみた。
でも、いざ自分の友達の名前を当てはめてみると、なんだかしっくりこない。
文章としてはきれいなのに、自分がその言葉を話している姿が想像できない。
そんな経験はありませんか?
例文は、スピーチの流れや基本的なマナーを知るうえで、とても参考になります。
ただ、例文だけではなかなか表現できないものがあります。
それは、あなたから見た友達の姿や、二人の間にしかない思い出です。
今回は、そんな「その人らしさ」「あなたらしさ」を大切にしたスピーチを書くための、3つのコツをご紹介します。
① 友達を一言で表してみる
いきなりスピーチを書き始める前に、まずは友達のことを思い浮かべてみてください。
「私にとって、この人ってどんな人だろう?」
たとえば、
・どんなときも味方でいてくれる人
・しっかりしているのに、意外と抜けている人
・人の小さな変化によく気づく人
・一緒にいると、なんでもない時間が楽しくなる人
立派な言葉である必要はありません。
むしろ、普段の友達を思い浮かべたときに自然と出てくる言葉の方が、その人らしさが伝わります。
この一言が見つかると、スピーチ全体で何を伝えたいのかが少しずつ見えてきます。
② その人らしさが伝わる思い出を選ぶ
友人代表スピーチというと、何か特別で感動的なエピソードが必要だと思うかもしれません。
でも、必ずしもそうではありません。
たとえば、落ち込んでいるときに友達から言われた、
「とりあえず焼肉行こう」
という一言。
それだけを聞くと、なんでもない会話かもしれません。
でも、そんな何気ない一言に、その友達の優しさや、二人の関係性が表れていることもあります。
大切なのは、出来事の大きさではなく、そのエピソードから友達のどんな一面が伝わるか。
思い出がたくさんある場合も、すべてを盛り込もうとせず、①で見つけた人物像につながるものを選んでみてください。
③ 友達本人に話しかけるように書く
エピソードが決まったら、今度は言葉の選び方です。
たとえば、こんな文章。
「新婦は常に周囲への気配りを忘れず、私にとってかけがえのない存在です。」
もちろん、間違った表現ではありません。
でも、普段そんな話し方をしない人にとっては、少しよそよそしく感じるかもしれません。
そんなときは、友達本人に話しかけるように変えてみます。
「私が落ち込んでると、いつも最初に気づくのが〇〇でした。本人は覚えてないかもしれないけど、私は何度も助けられてきました。」
伝えたい内容は似ていても、言葉の温度が少し変わります。
もちろん、結婚式なので、最初のお祝いの挨拶や締めくくりなど、丁寧に伝えるべき部分は大切に。
そのうえで、友達へのメッセージは少し普段の話し方に近づけてみる。
「これ、本当に自分が言いそうかな?」
声に出して読んでみるのも、おすすめです。
上手なスピーチより、あなたにしか話せないスピーチを。
友人代表スピーチは、たくさんのゲストの前で話すものです。
でも、一番届けたい相手は、きっと大切な友達本人なのではないでしょうか。
無理に笑わせたり、感動させようとしたりしなくても大丈夫。
その友達のことを思い浮かべて、二人の思い出を振り返って、自分の言葉で気持ちを伝える。
そんな、大切な友達への短いラブレターのようなスピーチも素敵だと思います。
もし、まだ何から書けばいいかわからないときは、まずこの3つをメモしてみてください。
・その友達を一言で表すなら?
・その人らしさが伝わる思い出は?
・普段は照れくさくて言えないけれど、伝えたいことは?
最初からきれいな文章にする必要はありません。
書き出した言葉の中に、きっとあなたにしか話せないスピーチのヒントがあるはずです。